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japanese.china.org.cn |09. 05. 2019

中国・パキスタン経済回廊、カシム発電所の発電量が累計100億kWを突破

タグ: 中国経済協力

 カシム発電所


 パキスタンのカシム港2×600MW火力発電所の発電量が5月6日、累計で100億キロワットの大台を超えた。 


 カシム発電所プロジェクトは、「中国・パキスタン経済回廊」で最初に実施された大規模電力エネルギープロジェクトで、中国電建集団とカタール王室のAMCが共同出資し、中国電建集団にとっては現時点で最大の海外投資プロジェクトとなる。同プロジェクトは2015年5月21日に着工し、中国とパキスタンの両政府による強力な支えと両国民の共同努力により、わずか32カ月で発電ユニット2台の発送電を前倒しで開始し、中国とパキスタンのエネルギー協力の成功モデルとなった。 


 カシム発電所を取材した『中国経済網』記者によると、2018年4月25日の商用開始後、パキスタンの劣悪な自然環境と脆弱な外部電力ネットワークの条件に対して、カシム発電会社は「発電量、発電コスト、安全、収益、責任」の五大要素の管理を強化し、停電16回と回路遮断98回の極端な状況を克服しながら、ユニットの各設備とシステムの順調な運営を保障した。2019年4月22日には、ユニット2台の第1回拡大性C級メンテナンスを終え、発電所の信頼性と経済性を向上させている。 


 カシム発電所は、世界でも先進的な超臨界ユニットを採用し、建設工事と生産・運営・維持の各段階において経営コンプライアンスを重視し、現地と先進技術を共有することで、パキスタンの大規模火力発電所の建設・管理水準を向上させた。


 中国電建は、属地管理を重視しており、現地従業員の雇用を優先し、現地の就業に大きく貢献している。建設期間に直接雇用した現地従業員は4000名余りに上り、運営中は現地に約600人分の長期就業ポストを提供する。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月9日