5月16日、第3回世界スマート大会のサミットに登場したロボット・泰坦。
新世代人工知能(AI)はどのようにテクノロジーの飛躍的発展、産業の最適化、高度化、生産力の全体的な向上を促進しているのだろう?経済発展や社会の進歩、世界のガバナンスなどの面に、どのような大きく深い影響を及ぼしているのだろう?新華網が報じた。
天津で開催中の第3回世界スマート大会で、テクノロジー感満載のスマート未来の新たなビジョンが続々と示されている。
スマートロボットが堂々とステージに登場して司会を務め、遠く離れた所にいる「ドライバー」が操作する自動運転車がテスト用道路で一連のアクションを成功させ、バーチャル・リアリティ(VR)飛行ゴーグルを装着して、山や川を上から見下ろす……。世界スマート大会の会場ではテクノロジー感満載の人工知能を応用した数々の各種アイテムが並んでいる。
浪潮集団の孫丕恕・董事長は「スマート時代の大きな波が今来ている。クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能、第5世代移動通信システム(5G)などの技術が急速に発展して応用が深化し、社会の高度化を促進している。スマートテクノロジーの急速な発展の波に乗り、飛躍的な発展を遂げる企業が増えている」と説明する。
中国国家発展・改革委員会の林念修・副主任は、「人工知能は現在、応用のブレイクスルーや広い範囲での浸透のカーブに曲がり角に差し掛かっている」と指摘する。
同大会に出席したある専門家は「人工知能が人々の社会生活に溶け込めば、経済発展の質や効果、社会サービス、ガバナンスのレベルを効果的に向上させ、人々に益をもたらすことができる」との見方を示す。
「人工知能は技術の一つで、各業界にとって成長を促進してくれる技術。スマートテクノロジーと実態経済が深く融合すれば、伝統的な産業に人工知能の羽を付けることができる」と孫董事長。
中国科技部(省)の王志剛部長は、「中国は終始、開放、協力の態度を保ち、各国と共に最先端の人工知能を研究し、共に人工知能の応用のイノベーションを促進し、共に人工知能をめぐる世界共通の問題を研究することを望んでいる」と話す。
近年、中国は人工知能の発展を非常に重視している。「新世代人工知能発展計画」は、2030年までに、人工知能理論、技術・応用を世界最先端レベルにまで向上させ、世界の主要な人工知能イノベーションセンターに発展させることを明確な目標として掲げている。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年5月19日