電力使用量で測る中国経済の活発さと明るさ

電力使用量で測る中国経済の活発さと明るさ。

タグ:中国経済

発信時間:2019-05-27 17:24:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 電力使用量は、経済の「バロメーター」とみなされている。今年入って中国の主要経済指標が安定しつつ上向き、特に新型産業の発展加速と個人消費の盛り上がりが、企業による電力使用量の持続的な拡大をもたらした。

 

 中国国家エネルギー局の統計によると、2019年4月の社会電力使用量は前年同期比5.8%増の5534億kWだった。なかでも、新エネルギー自動車、太陽光発電部品製造、インターネットデータサービスなどの電力使用の伸び率が50%を超え、中国経済は新たな成長エネルギーが拡大し続け、新消費が勢いよく発展する良好な状況となっている。

 

 「4月の全国発電量は伸び率が上がり、西南地区や中南地区の発電量、他地域からの電量導入量の伸び率が全国平均を上回った」。国家発展改革委員会が先ごろ開催したマクロ経済運営状況記者会見で、報道官の孟瑋氏は、会見のなかで使用電力統計を用いて経済の活発さについて説明した。

 

 中国電力企業聯合会(中電聯)の統計によると、地域別で、2019年1-4月の西蔵(チベット)、内蒙古(内モンゴル)、広西、湖北、安徽、海南、新疆の全社会電力使用量は伸び率がいずれも10%を超えた。


 「以前は、東部と沿岸先進省の電力使用の水準が高かったが、現在は西部と中南部の省で電力使用の伸び率が上昇している」と中電聯業界発展部副主任の葉春氏は指摘した。

 

 中電聯の統計によると、4月は製造業の一日当たり電力使用量がここ5カ月で最も高かった。

 

 「工業と製造業の電力使用量が安定的に伸び、デジタル化、情報化に関連する業界の電力使用量の伸び率が高いことから、伝統産業のモデル転換・高度化が加速し、新技術、新産業、新製品が高い成長率を実現し、新旧の成長エネルギーの接続と転換が着実に進んでいることが分かる」と葉春氏は説明した。

 

 4月の風力エネルギー原動設備製造、太陽光発電設備・パーツ製造、新エネルギー自動車製造、インターネットデータサービスの電力使用量はそれぞれ前年同期比40.35%増、64.21%増、50.5%増、58.99%増となった。この数値は、ハイテクと装備製造業が大きく後押ししている。


 全長138mの自動生産ラインには、ハイエンドスマート装備48台が設置され、人、機械、材料が全て相互接続している。これは、徐工集団が自主研究開発した国内初のロータリー式リグ感応電力供給フレキシブル生産ラインだ。


 徐工集団は、研究開発の強化に取り組み、スマート化とデジタル化の飛躍的な高度化を実現。今年になって新製品を相次いで発表し、わずか3カ月間で徐行ブランドの輸出額は1億米ドルを超えた。

 

 「今年1-4月の徐州地区の装備製造業受注は十分な水準に上り、企業の生産が安定し、電力使用量は前年同期に比べ60.37%増えた。小型装備製造企業の一部では、4月の電力使用量の伸び率が98.54%に達した」。国網徐州電力供給公司発展企画部主任の李穎氏はこのように話した。

 

 「石炭が主力」だった内蒙古は、第1四半期の鉄道、船舶、航空・宇宙、コンピューターなどの設備製造業付加価値が前年同期比でいずれも大幅に上昇し、スマートテレビ、光電子部品など工業新製品の生産量が急速に増え、電力使用量も全国のトップレベルとなった。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月27日


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