中国外貨取引センターが発表した最新データによると、「債券通(ボンドコネクト)」により市場進出した域外機関投資家は108社にのぼり、取引規模は1586億元にのぼった。1日平均で76億元以上。同月の買い越しは522億ドルに達した。
4月と比べると、債券通による取引規模、1日平均取引量、買い越し規模がさらに増加した。同センターが4月に発表したデータによると、4月は順に1169億元、53億元以上、356億元となっている。
データによると、今年5月末現在の債券通海外機関投資家は947社にのぼる。債券通を通じ5月には第1陣となるタイ投資家を迎え、範囲が世界28カ国・地域に拡大した。
中国中央国際登記結算公司の最新データによると、世界の投資家は人民元建て債券の購入を続けており、中国債券市場に進出する熱意を保っている。5月末の域外機関債券委託管理残高は1兆6106億元。同月の買い増しは766億元に拡大した(4月は187億元のみ)。5月末までに域外機関は買い増しを6カ月維持しており、5月に年内最大規模を記録した。品種を見ると、域外機関は同月、国債を440億元、政策性金融債券を484億元買い増しした。
域外機関は近年、中国の債券、株、ファンドの買い増しを続けている。国家外貨管理局の統計によると、域外機関の保有規模(合計)は2014年末の2192億ドルから2018年末の4448億ドルに拡大し、103%増となっている。うち保有する債券の規模は1085億ドルから2638億ドルに拡大し143%増。域外機関は今年第1四半期に中国の債券を95億ドル買い越し、前年同期及び前四半期と比べ大幅に拡大した。
中国の債券市場の外資に対する魅力は、中国の対外開放拡大の決意、推進中の一連の改革措置によって生まれている。これによって中国の金融市場は外資に対する魅力を増している。国家外貨管理局が発表したデータによると、同局は今年4月にQFII(適格海外機関投資家)9社に計42億ドルの投資枠を割り当て、RQFII(人民元適格海外機関投資家)5社に計97億ドルの投資枠を割り当てた。今年に入り13社のQFIIに計47億4000万ドルの投資枠を割り当てており、昨年通年の総額を上回った。12社のRQFIIに計240億ドルの投資枠を割り当てており、昨年通年の半数を上回った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月16日