「中国スマート製造」、バスで技術力を示す

「中国スマート製造」、バスで技術力を示す。

タグ:中国製造

発信時間:2019-10-21 16:32:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

中国自動車メーカー宇通客車の展示ブース



 バス関連の展示会「バスワールド・ヨーロッパ」が10月18日からベルギーのブリュッセルで開催された。世界の大手バスメーカーや部品サプライヤーが集まり、会期1週間にわたって世界最新の製品や技術、ソリューションを展示。中国製の新エネルギーバスも多くのメディアが注目する「目玉」となり、数多くの大賞を獲得して「中国智造(中国スマート製造)」の実力と最先端のレベルを示した。 


 「省エネと環境改善を目的に、多くの国が新エネルギーバスの普及政策を打ち出した。しかし、研究開発コストの高さや政策支援の不足により、一部の国では新エネルギーバスの普及がそれほど進んでいない」。ブルガリア自動車工業株式会社役員のアントン・ドゥンチェフ氏は、それと比較して中国の政策が効率的に実施され、企業のイノベーション活力を喚起したことで、中国が新エネルギーバスの研究開発と普及において世界の最先端を走っていると話した。 


 同氏はたびたび中国を訪れ、自動車工業を視察している。ブルガリアの首都ソフィアでは、公共交通機関が過去5年間で100台余りのバスを宇通客車から購入した。「宇通客車の設計は洗練されており、省エネと環境保護、安全性に優れているため、ブルガリアではとても好評だ」。同氏は今回の展示会でも宇通客車から追加購入を検討していることを明らかにした。 


 展示会に来場していたベルギーのテレビ記者、ヤニック・ハネスヴェーチェ氏は、展示されている中国製バスのほとんどが印象的で、中国製バスの技術が世界トップの水準にあることが分かると話した。 


 今や中国製バスは、ハイクオリティな省エネと環境保護の技術をベースに世界で急速に普及している。2018年末時点の宇通客車の新エネルギーバス世界販売台数は、フランス、英国、アイスランド、チリ、デンマークなどを中心に累計12万台に上った。比亚迪(BYD)は、欧州全体で1万台以上の電動バスを受注し、同社のバスは欧州二十数カ国の90を超える都市でみかけることができる。 


 2016年には、中車電動のスーパーキャパシタ・トロリーバスがオーストリアでモデル運行され、現地で進められている電動化の新しいサンプルとなった。中車電動は2018年、ハンガリーと共同生産したサンプル車を走らせ、ハンガリーの新エネルギー車普及を後押しした。金龍の阿波龍(Apolong)L4級バスは、世界で唯一量産を実現した商用自動運転バスでとなり、海外からの受注にも成功している。 


 「ハイクオリティな新エネルギーバスが続々と海外市場へ輸出されるのに伴い、中国製バスは国際的な影響力を強め、世界のバス産業の持続可能な発展に貢献している」。宇通客車海外市場部副部長の常浩氏は、率先して新エネルギー事業を進めて先行者利益を確立したことで、中国のバスメーカーが「華麗な転身」によって世界のバス生産の追随者からリーダーへと変わり、世界に「中国智造」の強靭な実力と最先端のレベルを示したとしている。 


 「バスワールド・ヨーロッパ」組織委員会のグロリクス氏は、中国のバス生産がここ数年で規模拡大と全産業チェーンの優位性を次第に確立し、欧州や世界のユーザーにますます認められるようになったと指摘。「中国メーカーは、海外市場でどのように運営すれば良いかに対する理解を深めており、これが『中国製造(チャイナインダストリー)』の世界的な競争力を一層向上させるだろう」との見方を示した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年10月21日


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