欧州諸国、「春節経済」に期待

欧州諸国、「春節経済」に期待。

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発信時間:2020-01-17 11:05:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 欧州でも中国の年越しムードが漂ってきた。環球時報の記者が10年以上前にドイツを訪れた当時、中国の春節を知っている人はまだ少なかったが、今やほぼすべての人に知られている。多くの欧州人は西側の新年を終えた後、さらに中国の年を越すことを好む。


 最も賑やかなのは、欧州各大都市の中華街だ。ロンドン、パリ、アムステルダムなどの中華街はすでにおめでたい赤一色になっている。中国料理店は餅や魚介類などの年越し商品を販売している。ロンドンの中華街の陳さんは、環球時報の記者に「中華街はロンドンの春節の中心地で、都市全体の春節経済をけん引する」と話した。


 記者がドイツの首都ベルリンを訪れたところ、百貨店は飾り提灯で装飾し、春節のさまざまなサービスを提供していた(中国語を話す店員、中国語のアナウンス、春節の割引セールなど)。ドイツ人が最もよく訪れるスーパーも春節セールを実施しており、中国人客は支付宝による支払いも可能だ。


 スイスやオーストリアなどアルプス山脈の国は今年、春節中に中国のスキー客を集めるため取り組んでいる。スイスには標高2800メートル以上のスキーエリアが約30カ所ある。スイス紙『Tages-Anzeiger』によると、各大型スキー場はさらに中国人客にサービスを提供する中国のコーチを育成している。観光エリア内のホテルとレストランも中国人客向けに温泉やチーズ火鍋など、特色あるスイス観光商品を提供している。


 オーストリアのORFテレビによると、1月末と2月上旬は欧州旅行のオフシーズンだ。欧州諸国は中国市場の開拓を目指している。春節に欧州を訪れる中国人客は現在数十万人のみで、タイや日本などの人気国に遠く及ばない。しかし中国人客のオーストリアにおける1人平均消費額は650ユーロと、観光客の中で最大となっている。


 欧州の大規模な空港も、中国人客を集めようと取り組んでいる。環球時報の記者が先週末ロンドン空港を訪れたところ、空港全体が中国の春節ムードになっていた。一部の高級品も広告に中国の有名人を起用していた。ドイツ紙『ハンデルスブラット』は、中国人客のおかげで、欧州の航空券販売がオフシーズンも活況を呈していると伝えた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年1月17日

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