記者の質問に答える李克強総理
28日午後の第13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議の閉幕後、李克強総理が人民大会堂3階の金色ホールで記者会見に出席し、国内外の記者からの質問に回答した。
質問に立つ朝日新聞の記者
朝日新聞の記者:世界経済は新型コロナウイルス感染症の蔓延により深刻なダメージを受けている。中国は感染症を抑制したが、今後は日本を含む周辺諸国と経済協力を展開する計画はあるか。中国は今後、中日韓自由貿易協定(FTA)と自由貿易体系の構築の面の計画をどのように進めるか。中国が環太平洋経済連携協定(TPP)に参加する計画はあるか。
李克強総理:昨年の東アジア首脳会議で、15カ国の指導者は東アジア地域の包括的経済連携(RCEP)に今年予定通り調印することに承諾した。私は、この承諾が水の泡とならないことを望み、信じている。我々は中日韓自由貿易区の建設を積極的に推し進めている。中日韓は近隣であり、我々は経済の大循環の中に中日韓の小循環を形成したいと考えている。例えば、最近の中国と韓国の快速ルートの開設は、ビジネスや技術などの人員を行き来しやすいようにした。これは企業の業務再開を後押しし、「近くの者が得をする」と言える。
TPPに関しては、私は環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)のことだと理解したが、CPTPPへの参加について、中国側は積極的な開放姿勢を示す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月28日