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japanese.china.org.cn |29. 05. 2020

中国政府は対外開放を堅持 政府活動報告で中米貿易協議に言及

タグ: 対外開放

 

中共中央政治局委員、国務院副総理、中米全面経済対話中国側代表の劉鶴氏が現地時間1月15日に米ホワイトハウスで、米トランプ大統領と中米第1段階貿易協議に署名した。(画像提供:新華社)


 

 「中米第1段階貿易協議の共同実行」は、2020年政府活動報告の一層ハイレベルな対外開放推進の部分で触れられた中米貿易協議に関する内容として注目を集めた。これについて中国人民大学経済学院副院長の于春海氏は『海外網』の独占取材に対し、中米貿易協議を政府活動報告に記すことで、中国が現在の複雑な国際情勢のもと、対外開放を堅持するサインを送っているとの見解を示した。


 今年1月に中国と米国は段階的な成果をまとめ、中米第1段階貿易協議に署名した。突如発生した新型コロナウイルスの感染流行による影響が広がるなか、中米第1段階貿易協議が実行されるかどうかは大きく注目されていた。于春海氏は感染症の発生後、中国と世界各国が苦境に直面したため、中米第1段階貿易協議が実行される可能性は低いとの見方も一部で出ていたと指摘。それが2020年政府活動報告に記されたことは、疑問の声に答えるもので、国際的な期待を安定させると説明した。


 さらに于春海氏は、中米貿易協議が政府活動報告に記され、現在の複雑な国際情勢下で中国の対外開放を堅持する方針が揺るがないことが示されたと分析した。世界的にみると、感染症流行の影響が重なるなか、ここ数年台頭した反グローバル化の思想が「世論の意見」から「政策的な行動」へと変わる可能性がますます高まり、グローバル貿易環境の不確定性が拡大したと指摘。こうした状況のなか、中米第1段階貿易協議の共同実行を政府活動報告に記したことは、中国が引き続き互恵と包括の経済グローバル化を進める強い決意を表明したとしている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年5月29日