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japanese.china.org.cn |29. 06. 2020

グローバル経済に活力を注ぎ込むクラウド広交会

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 山東省青島市の電器メーカーのブースにて、広交会のライブ配信プラットフォームを通じて海外市場に向けて冷蔵庫を売り込む営業スタッフ(写真=新華社提供)


 50のオンライン展示エリアにおける全天候型サービス、10日間に24時間休みなく開かれる出展業者専用のライブ配信ルーム、全国105社の越境EC総合試験区と6社の越境ECプラットフォームのオンライン連動・・・・・・第127回中国輸出入商品交易会(広交会)が6月15日から24日までオンライン開催された。すべてクラウド端末上で行われた初の広交会は、時間と場所の制限を打ち破るオンライン貿易イベントの幕開けとなった。


 中国の対外貿易発展のバロメーターとして、広交会は創設から63年間途切れることなく開催されてきた。長年に渡り、全国各地の対外貿易企業は広交会というプラットフォームを使って対外輸出で目覚しい発展を遂げ、ブランドの評判も蓄積し、世界中の新旧の顧客による支持を得てきた。広交会は中国と外国の経済貿易交流・協力と開放型の世界経済の発展を力強く促進している。


 短期的には、革新的な広交会は対外貿易基盤の安定に有益だ。今年、「インターネット+コンベンション」方式で開催された広交会は、ビッグデータを運用して需給間の情報流通を開通させ、従来からのコミュニケーション方式を打破する手助けをし、インターネットによるライブ配信などの新モデルによって潜在的なニーズを掘り起こし、注文を獲得した。また、対外貿易企業の自信を強め、対外貿易の市場主体と国際市場におけるシェアを安定させるのにプラスとなった。


 長期的には、革新的な広交会は対外貿易の質の高い発展の推進に有益だ。新型コロナウイルスによる肺炎はグローバル貿易に対し、巨大な圧力と同時に新たなチャンスをもたらし、ネットショッピング、テレワーク、家庭用品、防護用品などの消費モデルと製品需要を生み出し、市場買付貿易、越境ECを逆風の中で成長させた。オンライン広交会の開催はまさしく新たな消費モデルと貿易モデルの発展に順応して生まれたもので、対外貿易企業が新たなチャンスを掴み、貿易モデルのモデルチェンジ・グレードアップを実現するのにプラスとなった。


 オンライン広交会は対外貿易企業が新たな市場を開拓し、市場構造を調整し、中国の対外貿易市場の多元化へのモデルチェンジを推し進めるのに有益だ。グローバル貿易が落ち込む中で、中国と「一帯一路」関係国・地域との貿易額はプラス成長を実現している。このことは中国の対外貿易の強靭さとともに、中国が新たな時期に取った対外貿易の多元化戦略の正しさを示している。今後、対外貿易市場の多元化戦略の実施をさらに推し進め、発展途上国との貿易を拡大する必要がある。オンライン広交会の開催は中国と広範な発展途上国との間の需給を結びつけるチャンスをもたらし、対外貿易企業が市場の方向性を転換し、発展途上国の急速に成長する消費のニーズを把握し、多元化した市場戦略をとり日増しに複雑になる国際環境に対応するのにプラスとなった。


 オンライン広交会と秋に開催される第3回中国国際輸入博覧会は、いずれも経済のグローバル化と多国間主義に対する中国の揺るぎない支持を具体的に表すもので、中国の改革開放政策の持続性を示しており、グローバル経済の回復のために自信を与える。


 「北京週報日本語版」2020年6月29日