海南自由貿易港、初の大陸間コンテナ航路が開通

洋浦小鏟灘埠頭

　洋浦・南太平洋・豪州コンテナ航路が28日午前、洋浦小鏟灘埠頭で正式に開通し、運営が開始された。これは海南自由貿易港が開通させた初の大陸間航路で、洋浦の貿易航路をさらに拡大した。

　同航路は中遠海運コンテナ運輸有限公司が運営。現段階では2本・1740台のコンテナ船を投入している。2週間に1便で、航路には中国の香港、フィリピンのセブ、パプアニューギニアのラエとモレスビー、豪州のタウンズビルとダーウィンなどの港が含まれる。海南及び中国と南太平洋諸国の、ヤシ、原木、牛肉、鉱産物、生活用品の貿易にスムーズで効率的な海上直航ルートを提供する。

　情報によると、海南省政府と中遠海運が2018年7月に戦略的協力協定に署名し、海南港航控股有限公司をプラットフォームとし株式協力を開始すると、中遠海運は自社の水運資源の優位性を発揮した。洋浦小鏟灘埠頭を拠点とし、現段階で国内の各大地域基本港との域内貿易航路の敷設を完了している。対外貿易航路も従来の単一的だった中国香港及びベトナムから、タイ、カンボジア、マレーシア、シンガポール、ミャンマー、バングラデシュに拡大した。同時に洋浦から南沙、錦州、天津などの内外貿易同一船舶輸送ルートを切り拓いた。洋浦を中心とし、国内の沿岸部を結び、ASEAN諸国に広がるコンテナ航路ネットワークを初歩的に構築した。洋浦港の発展の規模化・ハブ化・現代化水準を高めた。

　これらの航路のけん引を受け、洋浦小鏟灘埠頭の今年1−8月のコンテナ取扱貨物量は、世界的な新型コロナウイルス感染症の影響、全体的な貨物量の減少という苦しい状況のなか増加し、累計で前年同期比66％増の49万7000TEUにのぼった。うち対外貿易は432％増の11万8000TEUで、伸び率が全国の港の中でトップになった。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年9月30日