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japanese.china.org.cn |25. 01. 2021

100兆元を突破した中国のGDP その成果は何を意味するか

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     吉林省長春市にある一汽解放組立工場でトラックの組立作業を行う工員(写真=新華社提供)1月18日、中国経済の2020年の成果が発表された。国内総生産(GDP)は前年比プラス2.3%で、101兆5986億元に達し、史上初めて100兆元の大台を超えた。


    2020年はグローバル経済にとって波乱に満ちた1年だった。新型コロナウイルス感染症が突如発生し、世界経済は第2次世界大戦の終結以来最大の落ち込みとなり、国際貿易および投資は急速に縮小した。また、国際通貨基金(IMF)は2020年の世界経済の成長率をマイナス4.4%と予測した。中国はダメージに直面しながらも、むしろ逆境を乗り越え、他国に先がけて新型肺炎を抑え込み、経済のプラス成長への転換を実現し、世界で唯一プラス成長を成し遂げた主要経済体となり、さらには通年のGDPが100兆元の大台に乗った。


    この成果は、中国が成し遂げた奇跡を物語っている。1952年の679億元から2020年の101兆5986億元へとGDPが増えたことは、世界経済史上の奇跡と言える。時間軸に沿って見ると、中国のGDPは1978年には3679億元と、世界で11位だった。2000年には10兆元を突破し、イタリアを抜いて世界第6位の経済体になった。2010年には40兆元を超え、日本を上回って世界第2位の経済体になった。2016年以降も順調に伸び、連続して70兆元、80兆元、90兆元を突破した。20年間で中国のGDPは10倍になり、2020年には100兆元の大台を超えた。アメリカのペンシルベニア大学ウォートン・スクールのガレット学部長は、1978年以降の中国経済の加速度的発展は世界史における「最も偉大な経済面での奇跡」かもしれないと述べている。


    この成果は、中国の実力を表している。規模の面から見ると、2020年の中国のGDPはアメリカドル換算で約14兆7000億ドルに達し、世界第3位から第6位を占める日本、ドイツ、インド、イギリスの4カ国の合計を上回る見込みだ。GDPの飛躍的増加だけでなく、過去1年間で科学技術の革新も日増しに活発になり、情報やビジネスなど現代的なサービス業は持続的に発展し、1人当たりのGDPは中所得国の中で比較的高い水準をキープし、最終消費支出は55兆元を超えた。需要と供給の両面で揃って力を発揮し、中国の経済システム全体のパフォーマンスも持続的に向上しており、新たな発展構造の構築のためにしっかりとした基礎を固めている。


    この成果は、中国による貢献の証だ。近年、中国のGDPは持続的に伸び、世界経済に占める割合は絶えず増しており、世界経済の発展における最も原動力に満ちた牽引役となっている。2020年、中国のGDPが世界に占める割合は2019年の16.3%からさらに約17%にまで高まり、世界経済の成長に対する寄与率は30%を超えると見込まれている。経済協力開発機構(OECD)の予測では、2021年のグローバル経済の成長に対する中国の寄与の割合は3分の1を上回る。世界銀行が1月5日に発表した「世界経済見通し」は、グローバル経済の今年の成長のうち大部分は中国経済の回復予測に基づくもので、それがなければグローバル経済の回復スピードはより緩やかなものになると指摘している。


    中国が挙げた成果は喜ばしいものだが、今後の課題もある。中国は依然として世界最大の発展途上国であり、1人当たりのGDPは主な先進国に比べるとまだ大きな差があり、発展の不均衡性、不充分さという問題はなおも突出している。試練、そして先進国とのギャップに対し、困難に負けず奮闘し、根気強く努力を続けることが必要だ。


「北京週報日本語版」2021年1月22日