中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)がこのほど発表した第47回「中国インターネット発展状況統計報告」によると、インターネットは中高年層にさらに浸透したという。2020年12月現在、中国には50歳以上の「シルバーネットユーザー」が2億6千万人近く及び20歳以下のネットユーザーが1億6千万人いるという。
性別をみると、同期には中国ネットユーザーの男女比は51.0対49.0だった。人口における男女比と基本的に一致する。
教育レベルをみると、同期にはネットユーザー全体のうち中学校卒業の占める割合が40.3%、高校・中等専門学校・技術者養成学校卒業の占める割合が20.6%に上った。小学校卒業以下の学歴のネットユーザーは、20年3月の17.2%から20年3月は19.3%に増えた。
学生層が引き続きネットユーザーの中心だ。20年12月現在、中国のネットユーザーの中では学生が最多で21.0%を占め、次は自営業者・自由業者で16.9%、3位の農・林・牧・漁業は8.0%だった。
収入別にみると、月給5千元未満の人が半数を占めた。20年12月現在、月収2001-5千元のネットユーザーは32.7%を占め、5千元以上は29.3%、月収はあるが1千元以下の人が15.3%を占めた。
年齢別にみると、20年12月現在、20-29歳が17.8%、30-39歳が20.5%、40-49歳が18.8%を占め、他の年齢層よりも多かった。50歳とそれ以上は20年3月の16.9%から26.3%に増加し、ネットが中高年層にますます浸透したことがわかった。
CNNICの張暁副センター長は、「中国のネットユーザーの規模は9億8900万元に達し、世界の5分の1を占めた。中国では世界最大のネットユーザー層が徐々に形成されている」と述べた。
張氏は、「00後(2000年代生まれ)とシルバー族が多様なデジタル層を構成する。CNNICのデータでは、ネットユーザーの増加の中心が若年層から未成年層と高齢者層へと変化する流れがますます明らかになった。20年12月現在、中国には2億6千万人に迫る(50歳以上の)シルバーネットユーザーと1億6千万人に上る20歳以下の若年ネットユーザーがいる。新たに増えたユーザーの中の20歳以下の割合は、この年齢層がネットユーザー全体に占める割合を17.1ポイント上回った。また60歳以上も増加分に占める割合が全体に占める割合を11.0ポイント上回った」と指摘した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年2月4日