中国の習近平国家主席はアジア太平洋経済協力(APEC)第27回非公式首脳会議に出席した際、中国側はデジタル貧困削減シンポジウムを開催し、デジタル技術の優位性を発揮し、アジア太平洋地域の貧困撲滅事業に助力すると発表した。中国国家インターネット情報弁公室が外交部、貴州省人民政府とともに実施し、6月8日から9日にかけてオンライン・オフライン形式で貴州省貴陽市でAPECデジタル貧困削減シンポジウムを開いた。中国国家インターネット情報弁公室の荘栄文主任の委託を受け、副主任の楊小偉氏が開幕式で挨拶した。また、今年のAPECホスト国・ニュージーランドの外務貿易省副次官で、APEC2021年閣僚会議議長を務めるヴァンゲリス・ヴィタリス氏、APECのレベッカ・ファティマ・スタマリア事務局長が開幕式で挨拶した。
楊小偉氏は以下のように述べた。過去数十年、APEC各経済体は手を取り合い、協力して困難を乗り越え、貧困撲滅事業で目を引く成績を収めた。改革開放40年あまり、特に中国共産党第18回全国代表大会以降、中国は人類史上にない規模で度合いが最も大きく恩恵を受ける人が最も多い貧困対策を実施し、一里塚と言える重大な成果を収めた。APEC各経済体は時代のチャンスを積極的にとらえ、デジタル技術の強みを生かし、アジア太平洋地域の貧困撲滅事業の推進において前進し続ける必要がある。また楊小偉氏は以下の4つを提案した。1つ目は、共通認識を凝集し、デジタルの包摂的発展を模索する。2つ目は、基礎を打ち固め、デジタルインフラを建設する。3つ目は、応用を深化させ、内生的発展の原動力を高める。4つ目は、交流を強化し、デジタル貧困削減協力を展開する。
ヴァンゲリス・ヴィタリス氏は挨拶の中で、「今会議はデジタルインフラ、デジタル素質などのテーマに着目し、『APECインターネット及びデジタル経済に関するロードマップ』などのAPECの網領となる文書の実施を後押しした」と述べ、中国側のシンポジウム開催に感謝の意を示した。
レベッカ・ファティマ・スタマリア氏は、「APECはデジタル経済の包摂的発展を重視し、デジタル経済指導グループを結成し関連作業を指導している。『APECインターネット及びデジタル経済に関するロードマップ』はAPECのデジタル経済作業を推し進める重要な手段であり、出席者が注目する重要な内容でもある。APEC経済圏は公民のデジタル素質の向上に力を入れ、デジタル化がもたらす利益をシェアする必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月9日