毎秒30万キロメートルの速度で伝播する光を、減速、さらにはストップさせることは、重要な科学研究の問題だ。
中国科学技術大学の郭光燦院士のチームはこのほど、光を特殊な結晶の中に「封印」。1時間後に放出された光はまだ「生きて」いた。ドイツのチームが2013年に樹立した1分の記録を大幅に更新し、量子USBメモリの実現に向けて重要な一歩を踏み出した。
チームのメンバーで、中国科学技術大学の李伝峰教授によると、今回の実験では600メートルの光パルスを停止させ、厚さ5ミリの結晶の中に保存。1時間後に再び取り出した。
航空機や高速鉄道などの交通機関のスピードを考えると、量子USBメモリの光保存時間は1時間レベルに達して初めて実用価値が出てくる。国際的な学術誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」はこのほど、同成果を発表した。査読者からは「大きな成果」「長らく期待されていた取り組み」と評価された。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年6月24日