コンテナの積込時間を記録する作業員
中国内蒙古(モンゴル)自治区のエレンホト(二連浩特)税関は、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」が経由する交通の要衝として知られる。今年に入ってから、ここを経由する列車の本数が増え続けており、1~5月上旬は前年同期比32.31%増の819本に上った。800本の大台を上回ったのは前年の同じ時期よりも34日早かった。コンテナ取扱個数は同37.72%増の8万4898TEU(20フィートコンテナ換算)、貨物輸送量は14.81%増の70万7800トン、貨物の貿易額は85.83%増の108億2200万元(1元=約17円)に上った。
エレンホト市では、列車本数の増加基調を維持するため、通関手続きやデータの連携、出発地との接続、共同検査・輸送部門との連携、通関検査の作業環境の改善など、効果的な対策に力を入れてきた。中でも通関手続きを大幅に改善したことで、ユーラシア大陸を貫く経済と貿易の「大動脈」の正常な運行を確保した。
同市の物流会社、億海貨物運輸代理の劉総成総経理は「時間の正確さや安全性の高さ、通関手続きの簡便さから、中欧班列のような国際輸送方法を選択したいと考える輸出入企業が増えている」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月11日