山西省晋中市祁県紅海ガラス文化芸術園のホールで、大きな「一帯一路」地域協力図が壁全体を覆っていた。祁県のガラス製品の中東、東南アジア、欧州、中央アフリカなどへの輸出ルートが記されていた。
一帯一路イニシアチブは世界の相互接続を促進し、この古都に新たな発展チャンスをもたらした。輸出先が急拡大した。祁県産のガラス製品は近年、80以上の国と地域に輸出された。うち40以上が一帯一路沿線で、輸出の年平均成長率は20%にのぼった。
祁県は有名な晋商(山西商人)のふるさとで、かつては中蒙露「万里茶道」の重要拠点だった。晋商は数百年前に福建から茶葉を購入しここで中継し、そこから一路北上しキャフタに至り、茶葉を欧州各地に販売した。
この古都は今やかつての活力を取り戻し、全国の重要な人工吹きガラス製品の生産・輸出拠点に発展した。
祁県ガラス製品産業発展センターの胡暁峰主任は、「一帯一路のけん引を受け、祁県のガラス製品工場は47社に増加した。うち人工吹きガラス製品の生産量は全国の約半分を占め、約7割が輸出されている」と述べた。
力強く発展するガラス製品産業は、現地の2万人以上に安定的な雇用枠を提供した。平均年収は5万元以上。
企業の創業者である李健生氏は、「ドバイは中東の貿易ハブだ。当社は現地で事務所を設立し、販売を拡大している。当社のガラス製品の6割が、一帯一路沿線のアラブ諸国に輸出されている」と述べた。
李氏はまた、「この数年は変化が大きかった。製品の輸出量が年平均20%のペースで増加し、通関もより便利でスムーズになった」と話した。
李氏は「中国とアラブ諸国の関係がより緊密になっている。私たちが商談に行くのも、取引先が視察と予約に来るのも便利になった。一部の国はさらに直接人民元を用いて決済している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月16日