今年は「第14次五カ年計画(十四五)」の開始年として各地方で新発展段階での立脚、新発展理念の貫徹、新発展構図の構築によってハイクオリティな発展が進み、中国経済の「穏中加固(安定しながらの基盤強化)」と「穏中向好(安定しながらの向上)」が大きな粘り強さと活力を示している。
「穏中加固」と「穏中向好」は中国人の食糧事情で体現された。
一部地域が台風や暴雨、洪水という災害に遭ったが、夏季収穫の穀物は豊作だった。全国夏季収穫穀物総生産量は2916億斤と、2020年に比べ59億3000万斤増えた。豊作は気持ちも落ち着かせる。農産物の十分な供給は経済・社会を全体的に安定させる堅実な「バラスト」となった。
「穏中加固」と「穏中向好」はインテリジェントで効率的な生産ラインでも体現された。
5G基地局が91万カ所を超える中、中国政府による新型インフラ分野の取り組みは製造の効率と品質を大きく向上させただけでなく、関連産業の成長ももたらした。主要工業製品612品目のうち410品目が成長を保ち、うち電気機械、コンピュータ、通信デジタル設備製造業の成長率が最も大きかった。
「穏中加固」と「穏中向好」は飲食消費でも体現された。
今年上半期は飲食業況が着実に回復し、消費収入は前年同期比で50%近く増え、2019年同時期の水準に戻った。経済成長に対する最終消費支出の貢献率は6割を超える。ハイテク投資、不足分野向け社会投資、民間投資がいずれも加速し、輸出入額は過去最高を更新。消費、投資、輸出の「三頭立て馬車」が一斉に走り、力を発揮しながらGDP成長率を着実に回復させた。
「穏中加固」と「穏中向好」は正確で効果的な改革措置と切り離せない。
メーカー研究開発費の追加控除割合引き上げ、小規模・零細企業の所得税優遇強化、個人事業主の優遇政策適用は改革の恩恵を広げ、「穏中加固」と「穏中向好」に絶え間なくエネルギーを注入している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月15日