ロシア科学アカデミー極東研究所中国社会経済研究センターのロザリア・ワルファロフスカヤ主任研究員はこのほど、「中国国際輸入博覧会はビジネスイベントとして、コロナ下の世界経済の回復に貢献できる」との見方を示した。

　ワルファロフスカヤ氏は新華社の電話インタビューで、「輸入博は過去3年間で、開放協力の枠組みの下において国際調達・ビジネス投資・人文交流の大型プラットフォームとなった。出展者は、貨物貿易やサービス貿易・投資発展分野・産業や観光発展などでの自国の成果を全面的に展示する機会を得た」と指摘。

　同氏は、過去三回の輸入博について、「出展者数・新技術・新サービスが増加し続け、第3回輸入博の成約額は累計で726億2千万米ドルに上った」とし、「これは輸入博が中国だけでなくその他の国にとっても重要な意義を持つことを示す」と述べた。

　第4回輸入博は11月5日から10日までの日程で、上海で開催されている。ワルファロフスカヤ氏は、「コロナ禍で世界経済の成長スピードが鈍化しつつあるなか、輸入博はロシア・中国を含む各国の経済発展と貿易の成長を加速させるのに役立つ」とした。

　同氏はまた、「中国市場の需要は巨大で、ロシアの輸出企業の発展の潜在力は大きい。第4回輸入博に参加するロシア企業は、中国の協力パートナーに、食品・農産物・機械設備・医療設備・製薬及びヘルスケア製品・自動車用品などの商品を提供する」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2021年11月7日