コンサルティング会社プライスウォーターハウスクーパース(PwC)も4年連続で輸入博に出展している。PwC中国マーケット担当パートナーである梁偉堅氏は、「今年は中国の世界貿易機関(WTO)加盟20周年に当たり、PwCは世界をリードするプロフェッショナルサービスファームとして、中国の多方面にわたる開放政策に発展のチャンスを見出してきた。サービス貿易の主体として、われわれは中国国内外の企業にそれぞれ特化したソリューションを提供し、中国企業の海外進出に貢献するとともに、国際的なリソースが中国によりしっかりと根付くよう支援する」と述べる。
では、世界トップ500社と各業界のリーディングカンパニーはなぜこれほど輸入博を重視しているのか。これに対し、中国共産党上海市委員会党校開放戦略研究センターの鄒磊主任は、「新型コロナウイルスの世界的な流行の中、輸入博は予定通りにオフラインで開催される数少ない大規模な国際展示会であり、幅広い分野の多国籍企業が新製品を展示し、新たなパートナーと出会い、新たな市場を開拓するための貴重なプラットフォームおよびチャンネルとなった。一方で、輸入博の背景には急成長を遂げ、無限の可能性を秘めている中国市場がある。世界トップ500社と各業界のリーディングカンパニーは、ますます差別化・多様化が進む中国の消費者のニーズを絶えず充分に満たしてこそ、良い業績を保ち続けることができる。輸入博への継続的な出展は誠意に満ち、実を伴う行動だ」との見方を示す。
「北京週報日本語版」2021年11月9日