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japanese.china.org.cn |16. 11. 2021

北京証券取引所が開業、初日の取引額は95億7600万元

タグ: 北京証券取引所


   北京証券取引所が15日、正式に営業開始した。9時30分頃、北京証券取引所の鐘が鳴り響き、取引が始まった。北京証券取引所除幕・営業開始セレモニーの現場のディスプレイでは、第1陣の上場企業の株価が絶えず更新された。


   人々の注目を浴び、第1陣・81社の上場企業の取引が始まった。うち初日に取引された10銘柄が軒並み上昇した。取引終了時、新三板から横滑り上場した精選層71社の9銘柄が上昇した。


   武漢科技大学金融証券研究所の董登新所長は、「初日の市場の取引状況を見ると、新三板から横滑り上場した精選層各社の大半の株価が想定外の急騰もしくは暴落を示さず、比較的バランスの取れた状態を保った。これはこれらの企業が精選層において市場の十分な駆け引きを経たこと、また北京証券取引所が初歩的に市場化の制度手配を実現したことを反映している」と述べた。


   営業開始初日、第1陣・81社の上場企業が披露された。これらの企業の特徴を分析すると、北京証券取引所が上海及び深センの取引所よりもイノベーション型中小企業の特色が強いことが分かる。


 81社は25の国民経済大類業界を網羅しており、大半が業界のニッチ分野のリーダーだ。うち87%は先進製造業、現代サービス業、ハイテクサービス業、戦略的新興産業などの企業で、17社は「専精特新」(専門性が高い製品、精密化管理で生産された優品、特色のある製品やサービス、技術のウェイトが高い製品)の「小さな巨人」企業。


 北京証券取引所の徐明会長は15日、除幕・営業開始セレモニーで「北京証券取引所の生命力はその特色にある」と述べた。


 中国証券監督管理委員会の易会満主席は、「北京証券取引所の正式な除幕と営業開始は、新三板市場が中国の特色ある資本市場の金融包摂の道を積極的に模索するための新たなスタートラインだ」と述べた。


 清華大学五道口金融学院の張暁燕副院長は、「中小企業は常に、上場基準を満たせず、貸付や社債発行による資金調達が困難で、資金調達コストが高いという難題を抱えている。北京証券取引所の財務面の上場ハードルは相対的に低く、よりイノベーションを奨励する。条件を満たす上場廃止企業は新三板の創新層もしくは基礎層に移り取引を続けられる。これら一連の基礎制度は、イノベーション型中小企業の発展法則の正確な把握を示している」と述べた。


 開源証券総裁補佐兼研究所長の孫鐘鉅氏は、「北京証券取引所の早期のイノベーション型中小企業について、投資家は上場企業のより良い成長のチャンスに目を向け、またイノベーション型中小企業の経営の変動が大きいというリスクにも目を向ける必要がある」と注意を促した。


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