発展の強靭性が顕在化、中国経済の10月の「成績表」に注目

発展の強靭性が顕在化、中国経済の10月の「成績表」に注目。

タグ:中国経済 10月

発信時間:2021-11-16 15:51:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 全国の一定規模以上の工業企業の付加価値額の前年同期比の伸び率が前月より0.4ポイント上がり、社会消費財小売総額の前年同期比の伸び率が前月より0.5ポイント上がり、全国都市部新規就業者数が早くも通年の目標を上回った。

 感染症などのさまざまなショックを経て15日に発表された中国経済の10月の「成績表」は、さまざまな試練を受け一部指標の伸び率が低下したが、全体的に見ると国民経済が穏健な回復の流れを保ち、強靭性と活力を示し続けていることが分かる。

 経済運行は全体的に安定している。国家統計局報道官、国民経済総合統計司長の付凌暉氏は、「10月の主要指標は前年同月比の伸び率が変動したが、2年平均の伸び率を見ると多くの指標がやや上がった。また累計で見ると、主要指標は高い伸び率を保った」と述べた。

 統計データによると、1−10月の一定規模以上の工業企業の付加価値額は前年同期比10.9%増、社会消費財小売総額は14.9%増、物品貿易額は22.2%増。全国都市部調査失業率は平均5.1%で、全国の消費者物価指数(CPI)は前年同期比0.7%上昇し、いずれも年間マクロ調整目標を下回った。国際収支がバランスを保ち、外貨準備高は6カ月連続で3兆2000億ドル以上となった。

 発展の強靭性が持続的に顕在化している。感染症や洪水などのショックを受けながらも、中国の農業生産は安定を保った。工業とサービス業はショックを耐え切り、改善の流れを呈している。特に市場の供給保証に積極的な成果があった。中国の10月の原炭生産量の前年同月比の伸び率は前月のマイナスから4%に転じた。市場で不足している金属製コンテナの生産量は76.2%増、集積回路は22.2%増。

 構造調整が着実に進んでいる。10月の一定規模以上のハイテク製造業の付加価値額は前年同月比14.7%増で、伸び率が前月を0.7ポイント上回った。新エネ車の生産量は前年同月比127.9%増、ソーラーバッテリーは12.3%増。

 付氏は、「中国経済の持続的な回復の流れに変化はなく、積極的な要素が蓄積され増加している。しかし世界の不安定・不確実要素が依然として多く、国内の経済回復に制約が残されており、企業のコスト増の圧力が拡大していることにも注意が必要だ」と述べた。

 注意すべきは、10月の全国の生産者物価指数(PPI)が前年同月比13.5%上昇し、CPIとの開きが12ポイントにのぼっていることだ。企業のコストが持続的に増加し、供給保証と価格安定が一定の圧力を受けている。

 付氏は、「国際大口商品価格の高騰による輸入性の影響、及び国内の一部業界における石炭と金属の供給の逼迫により、PPIの伸び率が拡大している。国内の各方面は生産・供給増の取り組みを強化し、企業への財政・金融サポートを拡大し、PPIのCPIへの伝導を弱めている」と分析した。

 付氏は、「最近の大口商品の高騰による企業のコスト増、実体経済の困難の拡大の問題については重視すべきだ。供給保証と価格安定に取り組み、積極的に企業を支援し、経済運行を合理的な区間内で保つべきだ」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月16日

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