彭氏は、「現在のスマートカーの感知能力は主に、カメラ、ミリ波レーダー、GPS、レーザーレーダーなど現地の各種センサーによって成り立つ。総合的な精度はセンチメートル級、さらにはミリメートル級だが、それでも自動運転の需要を満たせない。感知範囲の制限と感知精度の不足により、アクシデントに反応する能力が不足しているからだ」と述べた。
彭氏はさらに、「最近人気のメタバースも6G技術のサポートを必要とする。現在の仮想世界の感知は主にカメラ、フォトダイオード、飛行時間センサー、慣性センサー、コントローラーなどによって成り立つ。ディスプレイは主にヘッドマウントディスプレイかホログラフィックグラスで、その体験は深い没入には程遠い。将来的に6Gはメタバースにリアルタイムの相互作用、大容量、全要素感知などを提供し、ユーザーにその場にいるような体験をもたらす」と続けた。
中国の6G大規模試験、早ければ2024年に実施か
喬氏によると、国際的な6Gの大規模実用化は2030年頃に実現されるが、中国の6Gへの重視及び科学技術革新力を考えると、6G大規模試験及び典型的応用実証は早ければ2024年内に行われる見通しだという。
彭氏は、「6Gはユーザーによりリアルな優れた体験をもたらし、人々の感情、意識レベルの交流の需要を満たす。さらには娯楽、ヘルスケア、工業生産などの分野で広く応用される。中国の各業界のデジタル化を支え、未来のスマート社会の各種応用の需要を満たす」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月16日