中国の昨年の外資導入額の「成績表」が13日、発表された。商務部が同日発表したデータによると、昨年の全国の実行ベース外資導入額は前年比14.9%増の1兆1493億6000万元で、再び記録を更新した。
規模が過去最大となっただけでなく、中身も充実している。商務部のデータによると、中国のハイテク産業及びサービス業の外資導入の増加率が高い。昨年のハイテク産業実行ベース外資導入額は前年比17.1%増で、うちハイテク製造業は10.7%増、ハイテクサービス業は19.2%増。サービス業の実行ベース外資導入額は16.7%増の9064億9000万元。
導入先を見ると、「一帯一路」沿線国及びASEANからの投資の増加率が高い。前者の実行ベース外資導入額は前年比29.4%増、後者は29%増で、全国を上回った。
また東部・中部・西部の外資導入が全面的に増加し、それぞれ14.6%増・20.5%増・14.2%増となった。
貿易と外資の基礎の安定をいかに維持するべきだろうか。商務部の束珏婷報道官は、「商務部は今年、高水準の対外開放のさらなる拡大、開放プラットフォームの建設のさらなる推進、外資系企業及びプロジェクトへのサービスとサポートのさらなる強化、外商投資環境のさらなる最適化などに着手する。総量安定、構造改善、質向上を促し、より積極的かつ効果的に外資を導入する」と述べた。
説明によると、商務部は2021年版全国・自由貿易試験区外資参入ネガティブリストの実施を徹底し、関連法規文書の新規制定・改訂・廃止の加速を督促し、「禁止されていなければ参入可」を保証する。「外商投資産業奨励リスト」を改訂・拡大し、外資が先進製造、現代サービス、ハイテク、省エネ・環境保護、グリーン・低炭素、デジタル経済などの新興分野、及び中西部地区にさらに集中するよう促す。商務部はさらに外商投資法及びその実施条例に合致しない規定を全面的に整理し、外資系企業の公平な待遇を徹底する。
束氏は、「我々は市場化・法治化・グローバル化のビジネス環境の構築に引き続き取り組み、中国を長期的に外商投資の中心地にする」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月14日