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japanese.china.org.cn |12. 03. 2022

<政協>委員に聞く(6)顧行発 リモートセンシング技術を活用し、環境保護の推進を

タグ: リモートセンシング
中国国際放送局  |  2022-03-12


 中国人民政治協商会議全国委員会の委員には、さまざまな分野で活躍する専門家が大勢います。委員一人ひとりが持つ意見や関心を、ピックアップしてご紹介してきました。


 最後に取り上げるのは、国際ユーラシア科学アカデミー会員で、中国科学院空天信息創新(航空宇宙情報イノベーション)研究院の研究員でもある、顧行発委員(59歳)です。


 顧委員は武漢測地学院(武漢大学測地学院の前身)の航空写真測量学科を卒業後、定量的リモートセンシングの応用基礎や情報技術と工学応用技術に関する研究に、長年にわたり従事してきました。10年前に全国政協委員に選ばれてからは、こうした専門分野を中心に提案を行ってきました。


 2021年末には国家自然資源監督局による農地保護を監督する取り組みに参加し、南京市をはじめとする江蘇省の各地で実地調査を行いました。今年の提案4件は、この調査を元にまとめられたものです。


 一つ目は、自然資源の監督管理体制の不備や、技術的なサポートと技術者の不足を指摘するものです。そのうえで、支援の強化を呼びかけました。


 二つ目は、農地分布の不均衡さや、都市周辺農地の零細化を指摘し、これにアドバイスするものです。


 三つ目は、農地の転用を防ぎ、食料生産の意欲を促す内容です。


 四つ目は、長江流域を拠点に衛星リモートセンシングを活用した生態環境保護の補償制度の確立を試験的に実施していくとの提案です。


 顧委員は自身の専門技術を用いることで、自然資源や農地保護、食料安全、環境保護など、国家の経済発展に着眼し、国の発展に尽力してきました。


 「中国国際放送局日本語版」2022年3月12日