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japanese.china.org.cn |08. 11. 2023 |
四季で見る新疆 小さなドライフルーツが大きな変化をもたらす
疆果果農業科技有限公司倉庫物流部商品梱包・出荷作業場の様子(中国網記者・王冉撮影)
産地から取り寄せた商品を取り合わせ、梱包し、出荷する。カシュガル疆果果農業科技有限公司(以下「同社」)倉庫物流部の梱包・出荷作業場は熱気が溢れていた。同社の劉志英総経理は中国網の記者に、「1日平均で7000箱ほど詰め込み、最近はダブル11で数がやや増えている。伝統的な祝日のピークを迎えると、1日平均で1万箱以上を出荷する」と説明した。
同社は2015年の創業だ。その製品には現在、ドライフルーツ、お菓子、健康飲料品、旬の果物などが含まれる。全国各地に販売される他、今年からはベルギーやパキスタンなどへの輸出が始まった。同社の売上は2020年に初めて1億元を突破し、21年には2億2000万元を、22年には2億8000万元を突破した。今年は3億5000万元以上にのぼる見込みだ。
疆果果農業科技有限公司董事長の陳文君氏(中国網記者・王冉撮影)
同社は創業から8年に渡り、農家の4500ムーの果樹の改良に協力し、そのすべての販売を一手に引き受けた。現地の10万5000トンの農業特産物の調達を支援し、5万世帯の農家の増収を実現した。800回以上の訓練を行い、5万人以上が訓練を受けた。76の合作社と協力協定に署名し、3500人が近所での就業を実現した。146世帯の農民が同社の株主になり、累計で140万元の利益分配を受けた。
疆果果農業科技有限公司倉庫保管物流部隊長の阿卜杜热伊木・喀米力さん(中国網記者・王冉撮影)
同社の従業員は現在405人で、うち少数民族は360人で90%を占める。倉庫保管物流部の阿卜杜热伊木・喀米力さんはカシュガル地区疏附県ウパール鎮の住民だ。4年前に友人の紹介で同社に入社し、その翌年に株主となった。3年後には隊長に昇進し、18人のチームを率いた。阿卜杜热伊木さんは現在、毎月4−5000元の安定した収入を得ており、販売の最盛期には7−8000元にのぼる。阿卜杜热伊木さんは同社が生活にもたらした変化について、「以前は村で暮らしていたが、今はカシュガル市で家と車を購入した。娘はカシュガル市で通学している。暮らしぶりがますます良くなってきた」と感慨ひとしおに話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年11月8日