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japanese.china.org.cn |14. 01. 2024 |
中国の氷雪経済、外国企業が新たなチャンスに期待
「氷雪の冠にある真珠」と称賛される哈爾浜(ハルビン)はこの冬、中国で最も注目される観光都市の1つとなり、中国の氷雪経済発展に強力な原動力を提供している。多くの外国企業は、氷雪経済がもたらす新たなチャンスをつかもうとしている。
2024年1月5日、ハルビン氷雪大世界エリアのハルビン国際氷雪節開幕式でドローンのパフォーマンスを見る来場者(新華社記者・王建威撮影)。
データによると、中国最北の省都ハルビンは2024年元旦の3連休に、観光入込客数が延べ304万7900人、観光収入が59億1400万元に上り、いずれも過去最高となった。
ハルビン市では「北を訪ねる」「寒さを求める」ために集まった観光客が各業種に驚喜をもたらしている。哈爾浜索菲特大酒店(ソフィテル・ハルビン)のフランス人総経理ピエール・シェディアック氏は、今冬のハルビンはホテルがとても繁盛し、空港と駅の旅客数が大きく増えており、中国で最も人気の高い観光地の1つになったと感じている。
ソフィテル・ハルビンが属する仏アコーホテルズは、世界の100以上の国と地域で5100以上のブランドホテルを展開する。ピエール氏は2008年から2011年までハルビンで働き、色とりどりに輝く氷雪大世界と中央大街に深い印象を受けていた。同氏は2023年5月にハルビンへ戻り、慣れ親しんだ都市で絶え間ない経済の活力を感じている。
現代の旅行者は冒険を求めており、挑戦的な冬季イベントはますます人気が高まっているとピエール氏は話す。多くの観光客は中央大街などの伝統的な有名観光スポットを訪れるだけでなく、松花江の上で氷雪節を祝う多くのイベントに積極的に参加するほか、亜布力(ヤブリ)のスキー場や牡丹江の山林を雪体験のために訪れている。
正に氷雪の季節に「氷城」ハルビン市の有名観光スポット・伏爾加荘園(ボルガ・マナー)は「氷雪城荘園」に変わり、訪れた観光客は欧風建築を鑑賞し、氷雪アトラクションを楽しんでいる(新華社記者・王建威撮影)。
同氏は、このような冬季の「探検」旅行が、ますます多くの外国人観光客と企業をハルビンに引き寄せ、氷雪観光が経済発展の大きな原動力になるとの見方を示した。
中国観光発展研究院の戴斌院長は、氷雪観光の消費力が波及して地元の飲食、小売、公演、交通、通信などサービス業の成長を後押しするほか、観光地、リゾート、ホテル、宿泊施設、街区、ビジネス街の投資を促進し、氷雪レクリエーション関連の設備や用具の研究開発、製造、販売が地方経済の新たなエンジンになっていると説明した。
また、中国の各級政府と一般市民は良好な経済発展環境の創造に努め、対外的に良好なイメージを構築し、多くの投資とプロジェクトを誘致しようとしている。
文化観光部門は旅行マップとガイドを発行している。観光客の転倒防止のために地下道にはマットが敷かれ、都市ボランティアは無料で黒糖ジンジャーティーを観光客に提供する。ハルビン氷雪経済の「人気急上昇」によって、都市発展の「新しいイメージ」が人々の目の前に示された。
1月7日、夕暮れ時にハルビン市を流れる松花江の凍結した「ダイヤモンドの海」で遊ぶ観光客(ドローン撮影 新華社記者・謝剣飛)。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月14日