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japanese.china.org.cn |30. 01. 2024 |
地方両会、2024年経済発展の3大キーワードに着目
近頃、地方両会(人民代表大会、政治協商会議)が次々と開かれ、今年の発展目標、次の重点任務が話し合われている。上海証券報がまとめたところによると、新たな質の生産力、内需拡大、改革深化は2024年の地方発展の3大キーワードになっている。
自身の新たな質の生産力の発展に立脚
「新たな質の生産力」は、各地の政府活動報告に頻繁に登場するキーワードの1つである。多くの地域が自身に立脚し、科学技術革新によって産業革新を推し進める方針を示した。
遼寧省は、2024年に新材料、航空・宇宙、低空経済、ロボットなどの戦略的新興産業の融合発展、未来産業を前向きに推し進めると示した。
四川省は、科学技術革新によって現代的産業体制の構築を促し、新たな質の生産力を急速に形成するとした。中でも、デジタル・アセット・マネジメントは重点作業の1つとなっている。四川省データ局の顧紅松曲調は、四川省はデータの財産権登記、ライセンス運営、取引流通の制度を早急に規範化し、データ流通取引市場を形成すると話した。
北京市は、2024年に伝統分野の「世代交代」、新興業態の市場シェア獲得、未来産業の「先陣」を推し進めるとことを明確にした。たとえば、集積回路重大プロジェクトを急速に推し進め、先発薬品とハイエンド医療機器の研究開発、新エネルギー車産業の質の高い発展、超高精細映像全産業チェーンのアップデートを強化する。新エネルギー、新材料、商業宇宙、低空経済などの戦略的新興産業の発展を促す。
工銀国際のチーフエコノミストの程実氏は、技術の飛躍的な革新と産業アップグレードの質の向上は新たな質の生産力を共同で形成し、全要素の生産率を向上させ、中国経済の質の高い発展の新たな原動力になるとみている。
有効的な需要拡大を着実に推進
有効的な需要拡大は地方の2024年経済政策の重要な内容であり、各地は重大プロジェクトの建設、消費の潜在力放出など多くの面を推し進める方針を示した。
広東省は、2024年に省重点建設プロジェクト1508件を実施し、年間1兆元を投資する計画。保障性住宅の建設、「平急両用」(平時の対策と緊急時の対策の両用)公共インフラ建設、都市の中の村改造の3大プロジェクトを推し進め、割当型保障性住宅1万軒、保障性賃貸住宅18万軒以上を新たに用意し、都市老朽住宅地1100カ所以上の改造に着手する。
2023年に最も人気だった氷雪観光地である哈爾濱市は、氷雪観光を黒龍江省政府活動報告に盛り込んだ。2024年、黒龍江省はウィンタースポーツ、氷雪文化、氷雪設備、氷雪観光の全産業チェーンの発展を推し進め、中国・上海協力機構ウィンタースポーツモデル区の建設を加速化し、ハイスタンダードで上質な第9回アジア冬季競技大会を開催し、雪の季節の観光客数1億人、観光収入1500万元を目指し、氷雪資源を通して経済を活性化する。
海南省は、オンライン・オフラインで連動して販売を促進し、自動車の買い替えを促し、中古車の輸出手順を合理化する。また、家電やインテリア用品などの大口消費の世代交代を促し、デジタル経済、グリーン消費、健康消費などの新型消費を増やす。
重点分野の体制メカニズム改革を推進
多くの地域が2024年重点作業の取り決めで、国有企業改革、財税金融体制改革、ビジネス環境改善などを頻繁に取り上げている。
重慶市は、「3攻略1活用」改革の飛躍を推し進め、国有企業改革堅塁攻略戦、パーク開発区改革堅塁攻略戦、政府・企業分離改革堅塁攻略戦、国有資産活用に力を入れると示した。
金融体制改革に関して、広西チワン族自治区は「広西優遇借款」政策の実施を引き続き合理化し、政府投資基金の牽引的役割をより引き出す。地方中小銀行改革を深く推し進め、広西農商連合銀行の設立を加速化し、科学技術金融、グリーン金融、一般特恵金融、養老金融、デジタル金融の5つに力を入れる。
多くの地域が、ビジネス環境に関する次の新措置を取り決めている。海南省は、2024年に構造性減税政策を実施し、企業に関わる料金徴収を全面的に規範化し、企業の滞納の大々的な清算を行い、民間投資の安定した回復を促すと示した。また、一流のビジネス環境を形成し、企業からの問題報告に迅速で対応する体制を構築する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年1月30日