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japanese.china.org.cn |15. 03. 2024 |
中国人民銀行、訪中外国人向けの決済ガイドを発表
外国人の中国での決済問題が最近、注目されている。これまでの一連の活動の計画及びその推進を経て、中国人民銀行は14日に中国語・英語版決済ガイドを発表した。外国人に中国での各種決済サービスの登録方法と利用の流れを説明した。
・カード
銀聯、VISA、マスターカードなどのカードを持つ外国人は、マークのある対応している店でカード決済が可能だ。マークがなければ使用できるかを店員に聞く。銀聯カードがあれば、カード決済に対応する端末が置かれた域内のすべての店で使用できる。
・モバイル決済
スマートフォンが1台あれば、外国人も便利な決済サービスを利用できる。支付宝、微信支付、雲閃付などの各種決済サービスを選択できる。中国人民銀行の決済ガイドによると、一定金額以下の取引は身元情報の収集が免除される。
外国人が中国でモバイル決済を使用する場合、通常は次の4ステップのみだ。アプリをダウンロードし、携帯電話を使い登録し、アプリでカードの紐づけを行い、QRコードをスキャンし決済する。ただし決済機関が対応する、紐づけ可能なカードは異なっている。
決済ガイドはさらに、「旅行通カード」による決済方法を紹介した。旅行通カードはプリペイドカードで、外国人は雲閃付アプリで申請しチャージした後、日常的なオンライン・オフライン消費シーンで使用できる。
また一部の域外の電子ウォレットでも、域内の店でスムーズな決済が可能だ。次の域外電子ウォレットのユーザーは、その他のアプリをダウンロードしなくてもそのウォレットで直接決済できる。
・現金
外国人が中国で人民元の現金が必要になった場合、カードと同じ決済機関のマークのあるATMで人民元を引き出せる。また外貨両替マークのある銀行支店、外貨両替機関、セルフ両替機で外貨を人民元に直接両替できる。
・口座
外国人は旅券などの有効証明書を持ち、近くの銀行支店で自国通貨建ての銀行口座を開設できる。工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行などの商業銀行は口座開設サービスを提供できる。銀行口座の手続完了後、人民元及び外貨の入出金、為替取引、域内振替及び域外送金、外貨両替及び決済などのサービスを利用できる。
・デジタル人民元
デジタル人民元の試行の持続的な推進に伴い、多くの外国人がデジタル人民元に興味を持っている。決済ガイドはデジタル人民元の使用方法も紹介した。携帯電話ユーザーはアプリストアで「デジタル人民元(試行版)アプリ」をダウンロード・インストールし、アプリ内の注意に基づき使用できる。決済ガイドはさらに、デジタル人民元は以下の試行地域で登録・使用できるとした。
具体的なガイドの情報については、中国人民銀行のウェブサイトにアクセス可能だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月15日