農村消費市場、新たな活力を放つ

　中国の農村消費市場の潜在力が今年に入り持続的に引き出され、アグリツーリズムが力強く発展している。

　各地の郷鎮商貿センターは今年1−2月に、新製品販売のペースを上げた。河北省新楽市承安鋪郷の村人は、「以前ならば新型の小型家電や衣料品は県政府所在地に行かなければ買えなかったが、今や近所の郷鎮商貿センターでも買えるようになった」と述べた。

　農村消費の新たな需要に合わせ、テーマパークや小売販売などの都市サービス産業の要素が急速に地方に進出し、農村消費の新たな選択肢になっている。また農村現代物流配送システムの建設が加速し、農村の消費を効果的にけん引している。

　国家統計局のデータによると、1−2月の農村消費財小売額は前年同期比5.8％増の1兆870億元で、増加率が都市部を0.3ポイント上回った。

　農村消費市場の潜在力が持続的に引き出されると同時に、農村インフラの持続的な整備に伴い、農村で田園風景を楽しみ、農村のノスタルジアを満喫しようとする都市部住民が増えている。

　中国観光研究院が発表した最新データによると、1−2月の全国の観測対象となっている300以上のアグリツーリズムモデルエリアの観光客数は前年同期比27.6％増で、アグリツーリズム収入は同48.7％増だった。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年3月20日