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japanese.china.org.cn |17. 05. 2024

アパレル業界が「スマートブレーン」を導入

タグ: アパレル業界 AI
中国網日本語版  |  2024-05-17

 2分間で正確に生地のマッチングを行う。マウスをクリックし、AI大規模モデルで市場の需要に合うデザインを生成する。クラウドプラットフォームは、1万社弱の紡績会社向けに原料調達から取引仲介などの各部分を貫通させる。記者はこのほど広州致景信息科技有限公司を訪れ、そのスマートな雰囲気に圧倒された。

広州致景信息科技有限公司で15日、職員がAIアシストによるデザインクイック生成を示した。新華社記者・李任滋撮影

 衣料品はかつて、受注から出荷まで通常1カ月以上かかっていた。今やEC分野の新モデルの初回出荷は5−7日に短縮された。デザインを新しく、期間を短く、効率を高く。これはすべてのアパレル会社にとって現実的な試練となっている。

 紡績生地サプライヤーである百棉紡績の責任者は、「以前は生地を探す際に市場の各窓口を一つずつ訪れ、問い合わせと比較を行い、10日以上たっても理想的な物が見つかるとは限らなかった。今や生地選択ロボットを使いスキャンするだけで、2分で決定する。当社は致景科技の完成品布取引サービスプラットフォームとハードウェアを使用し、受注効率を大幅に高めた」と述べた。

 川上は紡績及びプリント工場の稼働率が低く、コスト削減と効率化が必要だ。川中は生地が見つかりにくく、在庫がかさみ、情報の孤島が生じている。川下の消費者の需要は目まぐるしく変わり、パーソナライズド・サービスが大きな流れになっている。アパレル業界の発展が直面している数多くの難題は、伝統的な製造業の産業モデル転換及び高度化における普遍的な悩みを示している。


 記者が15日、広州致景信息科技有限公司で生地選択ロボットを体験した。新華社記者・李任滋撮影

 2013年創業の致景科技が急速に発展・成長できたのは、業界の悩みに照準を絞り、発展の道を見つけることができたためだ。これはインダストリアルインターネットの伝統的な製造業の産業モデル転換及び高度化に対するエンパワーメントの大きな余地を示した。

 この1本の糸も1枚の服も作らないアパレル産業のIT企業は、1万社弱の企業と70万台の織機を集めてネットワークを構築。ビッグデータ、クラウドコンピューティング、IoTなどの新世代情報技術を通じ、情報フロー、物流、資金フローを全面的に貫通させ、伝統的な紡績工場の全体的な効率を30%高める。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月17日