「想像力」を「生産力」に、SF産業で未来のエンジンを始動

　第15回華語科幻星雲賞（中国星雲賞）のイベントが17−19日に、四川省成都市で開かれた。500人以上のSF作家、学者、就業者、及びSFファンが先端テクノロジーについて語らい、宇宙の未来を自由に想像した。

　4月末に発表された「中国SF産業報告書2024」によると、中国の2023年のSF産業売上高は前年比29.1%増の1132億9000万元だった。16年の初の統計時は100億元のみ。SF産業は8年間でSF読書、SF映像コンテンツ、SFゲーム、SF関連グッズ、SF文化観光の5大典型業態を形成した。

観光客が18日、成都科幻館でSF関連グッズを購入した。新華社記者・楊進撮影

　北京の首鋼園、成都の郫都区、重慶の釣魚城。国内の多くの都市は現在、SFという産業の駆動力に注力し、SFランドマークやSFシティを建設している。「SFの力」を「生産力」に変えている。

　SF作家の韓松氏は、「SFは新たな質の生産力の発展を啓示し、先を見通し、奨励する役割を演じている。SFの創意を実際の生産力に変える重要な点は、人々、特に青少年の間でSFを広めることで、より多くの好奇心、想像力、革新力、しっかりした科学の基礎を持つ世代を育成することにある」と述べた。

　「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年5月20日