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japanese.china.org.cn |13. 08. 2024 |
価格競争が激しい新エネ車、活路はどこに?
2024年は新エネ車の価格競争が最も激しい1年とされ、自動車メーカーが続々と値下げを行っている。業界内では、価格競争は長期的な策ではないとされている。それでは新エネ車の活路はどこにあるのだろうか。
中国電動車百人協会の師建華副秘書長は、「技術イノベーション、製品の品質向上及び保証、質の高いサービスの提供、ブランドの樹立の面で競争するべきだ。価格競争などの不健全な競争という近視眼的行動は、長期的な持続可能な発展に影響を及ぼす」と分析した。
中国汽車工業協会の許海東副チーフエンジニアはコアコンピタンスについて、「現在の市場競争の多くが製品の同質化と価格競争の低いレベルにとどまっている。ブランドは差別化できず、顧客ロイヤリティが低い。そこで企業が出願したオリジナル技術もしくはオリジナルビジネスモデルを保護し、偽物及び粗悪品もしくは権利侵害を厳しく取り締まり、模倣のペナルティを厳しくするといった知財権保護を強化するべきだ」との見方を示した。
取材に応じた専門家は貿易障壁について、中国の新エネ車ブランドは競争力をさらにつけ、産業チェーン全体の海外進出を実現すべきと述べた。中国汽車工業協会の魏文清専務副秘書長は、「完成車メーカーは中国自動車メーカーのグローバル化の主体としての責任を担い、ブランド運営を軸に全バリューチェーンのグローバル化を実施し、現地の法規・経済・文化エコシステムに溶け込むべきだ」と述べた。
情報によると、中国自動車ブランドは東南アジア市場に積極的に向かっている。BYDは2022年に技術及び生産ラインをタイにもたらした。BYDと広汽埃安がタイで建設する工場が今年7月、相次いで竣工した。
他にも中国ブランドは現地の新エネ車のインフラ整備の拡大を検討している。蔚来、小鹏汽車、長城汽車などは今後数年で、タイ及びその他の東南アジア諸国で充電施設とサービスネットワークをさらに建設する予定だ。
タイ・ラヨーン県のBYDタイ工場で7月4日、BYDの800万台目の新エネ車がお披露目された。新華社記者・孫瑋彤撮影
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月13日