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japanese.china.org.cn |17. 10. 2024

水素エネルギー、都市の「グリーンな翼」に

タグ: 水素 水素ステーション
中国網日本語版  |  2024-10-17

中国石化燕山石化公司の水素ステーションで15日、作業員が水素燃料フォークリフトに水素を充填した。新華社記者・鞠煥宗撮影

朝の通勤ラッシュ時の北京徳勝門バス停は人で混雑する。車体が高く大きく、白い瑞雲がデザインされた919路急行バスが一際目を引く。これは北京冬季五輪の大会エリアで活躍した水素燃料電池大型バスの「華麗なる変身」で、市民に日常からサービスを提供する水素燃料路線バスになった。

車内ではガソリンの匂いがせず、低騒音だ。バスが使うのが水素で、生み出すのが電力、熱、水蒸気だけ。路線バスが汚染物質を排出しないことは、大気汚染を減らし都市の環境を改善する上で意義重大だ。

バスは一路北に走行し、北京石油延慶慶園街水素ステーションに到着した。これは現在中国最大の水素燃料バス停で、12時間で1500キロの水素を充填でき、毎日150台の路線バスにエネルギーを注入できる。

中国石化燕山石化公司の李軍良首席専門家は、「水素エネルギーは素晴らしいが、石油精製に使われる水素を燃料の要求を満たす水素に変えるためには、不純物除去という難題を解消しなければならない。当社は国内で成熟したPSA変圧吸着水素ガス純化技術を導入し、専用の吸着剤を研究開発することで、水素の純度を99.999%に高めた」と述べた。

高品質エネルギー供給に、日増しに便利になる水素ステーションネットワークを加えることで、「グリーンな原動力」をより広い範囲で導入する。記者の調べによると、北京市では路線バスだけでなく、貸切バス、コールドチェーン物流、清掃車などの一部も水素エネルギーを使用している。

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