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japanese.china.org.cn |18. 10. 2024

三門原発が「ライトハウス」に 世界の原発業界で初

タグ: 原発 ライトハウス デジタル化 技術応用
中国網日本語版  |  2024-10-18


中国企業連合会と中国企業家協会が主催し、中国核能電力股份有限公司が開催を請け負った全国企業文化(三門原発)現場会が15日、開催された。三門原発有限公司(以下「三門原発」)が「全国企業文化最良実践企業」の称号を授与された。現場ではさらに世界の原発分野で初の「ライトハウス」点灯・PRイベントが開催された。これは三門原発が企業文化建設と科学技術イノベーションで歴史的な進展を迎えたことを象徴する出来事だ。

インダストリアル4.0の波が世界を席巻する中、製造業は深い変革を経た。世界経済フォーラムとマッキンゼーは2018年に「グローバル・ライトハウス・ネットワーク」を立ち上げた。これはデジタル化とインダストリアル4.0の技術応用面のモデル企業の評価・選出を目的としたものだ。現在まで世界で172のライトハウスが選出されており、31カ国及び35業界をカバーしている。三門原発は中国及び世界の原発業界で初めてこの栄誉を授かった企業となった。

世界初の第3世代加圧水型原発技術「AP1000」を導入したプロジェクトである三門原発は、安全を最優先の目標とした。同社は全面的な安全管理ネットワークを構築し、かつ1000台弱のスマートカメラによって死角なき監視・制御を実現し、潜在的な安全リスクを効果的に発見した。放射能観測については遠隔放射能観測システムにより、現場の作業人数を減らし、规程の実行効率を高め、人為的なミスによる事故を減らした。これらの取り組みは三門原発の業界内でのモデル効果を十分に示した。

デジタル化とスマート化について、三門原発は原発設備健康状態オンライン監督システムを構築した。設備の運転状態をリアルタイムでチェックし、重要設備の予期せぬ損壊を減らした。その経済効果は1億8000万元超を予想。同時に837台のオンラインスマートセンサーの使用により、現場の巡回点検の作業強度を大幅に下げた。またスマート自己診断技術の導入により、設備メンテナンスの科学性と効率を高めた。

三門原発は優れた自然環境に位置する。プロジェクトは3期を予定。全面的な竣工後の総発電設備容量は740万kWで、毎年の発電量は600億kWhにのぼり、年間でCO排出量を4500万トン削減する見込みだ。三門原発は環境保護と生態を重視し、経済と生態の調和的な共生を実現し、周辺初の「ゼロカーボンモデル村」の建設を積極的に推進する。

安全管理、スマート化、生態の持続可能な発展を通じ、三門原発は世界のインダストリアル4.0の中で業界リーダーとしての責任感とイノベーション能力を示している。これは中国の知恵が世界のエネルギー分野で頭角を現したことを象徴する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年10月18日