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japanese.china.org.cn |08. 11. 2024 |
ピジョン「中国市場はベビー用品企業にかつてないチャンス」
6日、ピジョンの展示ブース。(上海=新華社記者/彭純)
【新華社上海11月8日】第7回中国国際輸入博覧会が5日から6日間、上海で開催される。輸入博はここ数年の波及効果の高まりを受け、世界から企業の出展が相次いでおり、日本の育児用品大手ピジョンも昨年の初出展に続き、今年もブースを設ける。新華社の取材に応じたピジョン中国子会社、貝親管理(上海)の周剣峰(しゅう・けんほう)中国区董事・総経理は、中国は世界最大の妊産婦・乳幼児用品市場になる可能性が高く、同社をはじめ同業各社はかつてない成長のチャンスを迎えることになると述べた。
輸入博は昨年、消費財展示エリアに「母子ケア・生活用紙製品」カテゴリーを新設。中国市場に進出して22年になる同社も世界的なブランド企業として出展した。周氏は、世界規模の開かれた交流イベントがもたらす効果を自ら体験できたとし「大勢の人がブースを訪れ、『子どもが小さい頃から使っている』と声をかけてくれる人もいた。中国の家庭の質の高い育児生活への期待を感じ、引き続き良質な製品やサービスを提供する決意を新たにした」と述べた。また、輸入博はブランド力や研究開発力、製品力をアピールする絶好の舞台であり、ブランドによる経済効果を喚起し、中国でイノベーションを進めてグローバルなベビー・マタニティ消費エコシステムを構築するための重要な懸け橋でもあるとの考えを示した。
同社は今回の輸入博への出展テーマを「愛の科学的検証」とし、自社の研究成果を重点的に展示する。周氏によると、同社は今年、授乳瓶乳首における技術モデル「バイオニック・乳首3Sモデル」を中国市場に投入。輸入博ではインタラクティブ装置を使って同モデルを紹介し、ピジョンの研究基準を業界全体に共有するという。
大手調査会社の艾媒諮詢(iiメディアリサーチ)によると、中国の妊産婦・乳幼児用品の市場規模は2023年に6兆6478億元(1元=約21円)となり、25年には8兆元を超え、今後も拡大基調が続くと見込まれる。周氏は、今後も揺るぎない決意で中国市場での発展を図り、現地でのイノベーションと高品質な製造を強化すると表明。「上海の研究開発センターをグローバルなベビー用品産業のイノベーション最前線と位置付け、サービスの深さと広さを拡大していきたい」と語った。
2002年に中国に進出したピジョンは、上海に地域本部と研究開発センターを置き、上海の外高橋と青浦区、江蘇省常州市に工場を持つ。周氏は「最初の製品導入から研究開発・設計・製造の現地化までの中国での成長は、政府の強力な支援がなければ成し遂げることができなかった」と指摘。知的財産権保護の強化する中国の近年の取り組みがブランドや技術を強力に保護し、事業の公平性と公正さ、開放的で包摂的な市場環境とイノベーション機会を生み出していると実感しているとし、中国で発展チャンスを共有し、より良い未来を共に築いていく同社の自信にもつながっていると語った。(記者/彭純、黄安琪、常博深)
「新華網日本語版」2024年11月8日