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japanese.china.org.cn |02. 01. 2025 |
長江上流の鉄道橋、橋脚が大幅に減少
長江上流、千河之省の四川省では、川を渡る高速鉄道橋の橋脚が大幅に減少している。
絵に描いたような風景が広がる涪江では、建設中の成達万高速鉄道遂寧涪江特大橋のメインタワーが完成した。昔建設された達成鉄道橋とは100メートルの距離だ。一方では橋脚が密集し、一方では305メートルのメインスパンで川を跨ぎ、非常に対照的だ。
達成鉄道橋の橋脚(左)と、成達万高速鉄道遂寧涪江特大橋(右)のスパンの対比。新華社記者・謝佼撮影
大橋の施工を担当する中鉄十七局同区間安全総責任者の葉鉄氏は、「調査によると、この区間では長江上流の固有種の魚が18種生息している。これには国家2級重点保護野生動物の胭脂魚などが含まれる。魚の回遊ルートがあれば、魚の産卵場、餌場、越冬場も分散している。大スパン設計の他にも、施工の水生生物への影響を評価し、水域保護措置を改善・最適化した」と述べた。
水に関わる施工は極力、魚の繁殖シーズンである5月を回避する。工法については、囲い堰により水中でコンクリート注入を行い、液体の流出を防止する。養生については、正確に散水してから湿った麻袋や藁むしろなどで吸収し、養生水が水域に入らないようにすする。粉塵の管理を徹底し、撹拌場と捨て場を川から遠い場所に設置する。
青々とした水がゆっくり流れ、メインタワーの投影に時おり魚が姿を現す。成達万高速鉄道公司の李開龍チーフエンジニアは、「全線重難点制御性プロジェクトである4本の橋はいずれも大スパン設計を採用。沱江、涪江、嘉陵江、渠江などの長江支流への影響を減らす」と説明した。
沱江と長江の合流点付近では、渝昆高速鉄道が240メートルのメインスパンで一跨ぎする。川には橋脚を設置しない。通航、洪水流、希少魚類保護の要求を同時に満たす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年1月2日