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japanese.china.org.cn |28. 03. 2025

雲南コーヒー、スペシャルティ比率が大幅に上昇

タグ: 雲南コーヒー スペシャルティ比率
中国網日本語版  |  2025-03-28

作業員が雲南省普洱市思茅区大開河梅子コーヒー園でコーヒーを干した(ドローンで撮影)。新華社記者・陳欣波撮影

カッピングの優れた成績と独特な風味により、雲南コーヒーがブラックホースとして世界で頭角を現した。雲南省コーヒー業界協会の胡路副会長によると、雲南コーヒーのスペシャルティ比率は2021年の8%から24年の31.6%に上昇した。

カッピングはコーヒー豆の品質と風味を評価する方法だ。専門家は香り、風味、酸味、甘み、苦みなどの様々な面からコーヒーの評価と格付けを行う。80点はスペシャルティコーヒーのハードルだ。

雲南コーヒーは近年、多くの国際的に権威あるカッピングで活躍している。多くの業界データによると、雲南省の一部のスペシャルティコーヒー園で生産されるコーヒーのカッピングスコアはトップレベルの85点にのぼる。 

ネスレは2021年より関連プラットフォームと協力し、「雲南コーヒー風味マップ」プロジェクトを行っている。同プロジェクトは4年連続で世界の1000人以上のカップテイスターを集め、雲南省の小規模生産地のコーヒーのカッピングを行っている。2023年の上海でのカッピングイベントでは358点のサンプルが集まった。うち雲南コーヒーの柑橘、ナッツ、カラメルなどの風味の特徴が強まり、風味の欠点が大幅に減った。

雲南コーヒーの高成績は、栽培、加工、品質管理などの部分の系統的な改革によるものだ。近年は完全に独自の知的財産権を持つコーヒー品種が研究開発され、小粒コーヒー品種の「中国栽培」が実現されている。雲南省は現在、コーヒーのスペシャルティ比率と付加価値加工比率の向上を急ぎ、コーヒー産業の質の高い発展を促している。

雲南コーヒーの高品質へのモデル転換はすでに、世界の市場から積極的な反応を得ている。昆明税関のデータによると、2024年の雲南コーヒーの輸出量は前年比358%増の3万2500トンで、主にドイツ、オランダ、米国などの29カ国及び地域に輸出された。

雲南コーヒーの華麗なる変身は、中国の農業現代化及びグローバル化を証明した。業界関係者は、雲南コーヒーはブランドの付加価値が不足し、産地による特色が顕著でないといったネックを解消し、産地の認識度をさらに高める必要があるとした。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年3月28日