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japanese.china.org.cn |25. 04. 2025

宇宙船「神舟20号」のロケット、「パノラマドライブレコーダー」を搭載

タグ: 神舟20号
中国網日本語版  |  2025-04-25

有人宇宙船「神舟20号」の打ち上げが24日、無事成功した。中国有人宇宙事業は「東方紅1号」の打ち上げから55年後に、20回目の神舟宇宙旅行を開始した。

「環球時報」の調べによると、今回の打ち上げ任務ではデータ伝送や飛行観測など、「長征2号F」ロケットの32件の技術改良が行われた。過去の打ち上げライブ映像と比べると、今回の「一人称視点」の打ち上げ動画は内容がより豊富かつ鮮明だった。これは同ロケットに初めて搭載された100%国産化高画質カメラのおかげだ。映像のカバー範囲は3カ所の重要エリアから、ロケット本体の表面、第2段エンジンの尾部、神舟宇宙船などの8カ所に増えた。

航天科技集団の陳牧野氏は記者に、「これはロケットに360度パノラマドライブレコーダーを搭載したようなものだ。これらの高画質動画は地上の人員により視角が多くより全面的なリアルタイム映像を提供した。ロケットの飛行状態をよりはっきり観察し、ロケットの重要な分離動作を正確に判断できるようにした」と説明した。

説明によると、これまでのロケット正常飛行中の一部の重要データは「ブラックボックス」に保存し、帰還モジュールが着地した後に回収し分析する必要がある。今や5Mbpsの伝送速度により、1秒にA4サイズ約100枚のスキャンファイルを伝送できるようになった。重要データの信頼可能な伝送能力を全面的に高め、飛行データの全過程・リアルタイムの測定及び伝送を実現した。

さらにロケットは環境パラメータの測定ポイントを増やし、分離の環境適応性や環境妨害耐性などの飛行環境の精密な測定を行い、飛行中の圧力や振動などのデータを集めた。陳氏は、「改善は毎回、安全の境界線を再定義する。これらの変化は本任務をサポートするだけでなく、今後の打ち上げ任務の環境適応性の研究に向け貴重なデータを蓄積する」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月25日