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japanese.china.org.cn |27. 04. 2025

上海モーターショーで見る、AIの「新御三家」

タグ: 上海モーターショー AI 新御三家
中国網日本語版  |  2025-04-27

AI(人工知能)のサポートにより、スマートカーが持続的に進化している。「翼」を手にし空飛ぶクルマになり、「手足」を備え人型ロボットになり、AI時代の「自動車・飛行機・人型ロボット」の新御三家を共に形成している。

小鵬汽車の人型ロボット「IRON」。 新華社記者・王翔撮影

このような流れは、上海モーターショーで十分に示された。小鵬汽車、奇瑞汽車、広汽集団も自動車・飛行機・人型ロボットを集めた。

23日に撮影された、奇瑞汽車の空飛ぶクルマ。新華社記者・ 方喆撮影

奇瑞の三体式複合翼空飛ぶクルマは、飛行モジュールと操縦室で飛行機の形態を作り、走行モジュールと操縦室で自動車の形態を作る。スタッフは、「多くの外国人、特に東南アジアの人が来ている。島が多く、空飛ぶクルマの確かな需要があるからだ」と述べた。

来場者が25日、伝祺ブランドのロボット展示品を撮影した。新華社記者・ 方喆撮影

広汽集団は広汽高域のマルチローター空飛ぶクルマ「GOVY AirCar」と、広汽第3世代エンボディドAI人型ロボット「GoMate」を展示した。GoMateはすでに広汽伝祺や埃安などの完成車工場の生産ラインや産業パークで完成品モデル応用を行っている。

自動車メーカーが空飛ぶクルマやロボットを作るのはなぜか。「新御三家」が共に発展できるのはなぜか。

中国電動汽車百人会の張永偉副理事長兼秘書長によると、これは根本的な技術で同じ流れを汲むからだ。まず、基礎技術が共通する。スマートカーの制御技術と基幹ハード・ソフトウェア技術をすべて、低空飛行機や人型ロボットに応用できる。次にサプライチェーンが重複し、多くの部品を同時にこの3つに使用できる。

「新御三家」はさらに相互補完できる。張氏によると、自動車産業の年間生産・販売規模は3000万台で、サプライチェーンのコストを商業化レベルまでスムーズに削減できるという最大の強みがある。空飛ぶクルマや人型ロボットに、産業化に適したサプライチェーンを提供できる。ロボットはさらに自動車工場で完成車製造の各種作業に加わり、自動車メーカー内部で商業の閉ループを形成できる。

北京航空航天大学ロボット研究所の王田苗名誉所長は、「2、3年後にエンボディドAIのエンド側応用が見られるようになり、2030−35年に人型ロボットと空飛ぶクルマがスマート化応用をけん引する見込みだ」との見方を示した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月27日