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japanese.china.org.cn |11. 09. 2025

活力中国リサーチ活動|国内外企業が駆動する「上海発」技術の世界進出

タグ: リサーチ
中国網日本語版  |  2025-09-11

黄浦江のうねる潮流が象徴するように、上海は今や世界に広がる研究開発のハブへと成長を遂げている。「活力中国リサーチ活動」上海シリーズ取材活動の記者団は10日、華勤技術有限公司(以下「華勤」)とシュナイデル電気上海普坨工場を訪問し、中国の現地テック企業と深くローカライズされた多国籍企業が、ハードコアな研究開発力でデジタルエコシステムの革新を推進し、「上海発の研究開発」を世界舞台へ後押しする姿を目の当たりにした。

世界生産チェーンに輝く中国ソリューション

2005年設立の華勤は上海本社から世界へ展開し、三大陸をカバーする生産ネットワークを構築した。東莞・南昌の国内2大生産拠点とベトナム・メキシコ・インドの海外3拠点が連携し、スマートフォンやタブレット端末、ウェアラブル機器、自動車電子製品などを世界に数億台供給している。同社の製品やシステムレベルのソリューションと、ハード・ソフト開発から製造・運営までのエンドツーエンドサービスは、「中国ソリューション」の世界的生産システムでの応用を加速している。特に2020年に操業開始したベトナム拠点は月間出荷100万台を突破し、「中国の知恵」による海外進出のモデルケースとなった。

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華勤上海本社 中国網記者李明艶撮影  

華勤公共事務部の責任者は「顧客の厳しい要求はすべて技術深化の触媒となる」と述べ、同社のイノベーション哲学を明らかにした。2024年12月末時点で5900件以上の知的財産権、1700件のソフトウェア著作権、1300件以上の発明特許、さらに32件の海外特許を保有するこれらの実績が、華勤のグローバル事業を推進する強固な基盤を形成している。

中国市場深耕で実現した2つの「ライトハウス工場」

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シュナイデル電気上海普坨工場 写真は取材先が提供   

シュナイデル電気上海普坨工場では、200種以上の製品製造に対応できる「柔軟生産ライン」が銀色の龍のように輝いている。このオリジナルの「上海ソリューション」は世界の12工場で導入され、中国発イノベーションの力を示している。

中国進出38年のシュナイデル電気は、中国を「世界第2の市場」「中核サプライチェーン拠点」「最重要開発拠点」と位置付ける。同社グローバル4大開発拠点の一角である上海では、上流・下流の23工場による現地調達率90%の「ショートチェーン」体制を構築。中国で独自開発した工業用コントローラーは欧米の生産ラインで稼働を開始している。

「技術のためだけでなく、顧客価値に焦点を置く」と、シュナイデル電気上海普坨工場の廠長、上海シュナイデル工業控制有限公司総経理の冒飛飛氏は語る。この理念は普坨工場の製造現場で具現化されている。機械学習プラットフォームによる新製品開発期間63%短縮、予知保全システムによる受動的修理から能動的保護への転換、工場自動化率74%向上といったイノベーションが生産効率を飛躍的に向上させ、設備再利用率85%上昇、従業員一人当たり生産性82%増加を実現。これらの取り組みが結実し、シュナイデル電気は世界最高水準のスマート製造を体現する2つの「ライトハウス工場」を生み出した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年9月11日