| japanese.china.org.cn |23. 01. 2026 |
25年の中国GDPが140兆元を突破し、5%増を達成した要因とは=小林正弘氏
文=小林正弘
清華大学法学博士 Genuineways IP Inc.パートナー
中国国家統計局が1月19日に発表したデータによると、2025年における中国の国内総生産(GDP、速報値)は140兆1879億元に達した。物価変動の影響を除く実質で前年比5.0%増となった。「第14次五カ年計画」期間中(2021-25年)、中国の経済規模は110兆元台から着実に増加し25年には140兆元の大台を突破した。中国の経済規模は2010年に日本を追い抜いてから15年程で既に約4倍以上の規模となっている。
日本では中国の経済統計に対する懐疑的な見方や不動産バブル崩壊による中国経済崩壊論が根強く主張されているが、部分観のみに偏らず全体観から冷静に中国経済の持続的成長を可能にした要因を分析することこそが、今後の日本の立ち位置と経済成長の方途を考える上で有益である。
中国経済は幾つものエンジンがあるジェット機に例えることができるかもしれない。たとえ何処かのエンジンに不具合が生じても様々な政策によるリスクコントロールによって軟着陸を目指すと同時に、他の複数のエンジンによって安定飛行を続けることができる。そして飛びながら新しい高性能エンジンの開発と実装も行っているのだ。新しい高性能エンジンは電気自動車産業、スポーツ文化観光振興、国産AI、ロボット、核融合人工太陽開発など枚挙に暇がないほど多岐にわたる。
国際貿易の面から見ると、中国政府の推進する「新たな質の生産力」政策により中国国内の産業力とサプライチェーンが一層強化され、低コストかつ高性能・高付加価値製品が関税障壁を乗り越え世界規模で多角的展開を広げると同時に、半導体輸出規制などの外圧でさえも国内開発の契機とし中長期的な新たなエンジンとする中国経済の強靭性が見えてくる。まさに「波浪は、障害に遭うごとに、その頑固の度を増す」(ユゴー)である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2026年1月23日
