share
経済>
japanese.china.org.cn |10. 08. 2026

中国の「付き添い経済」、消費の新たな空間を創出

タグ:
中国網日本語版  |  2026-08-10

山東省の泰山の曲がりくねった石段では、「登山付き添い」パートナーが観光客の写真を撮り、道中のおしゃべりで退屈を解消する。病院では、付き添いスタッフが高齢者の手を引いて各診療科を回る。家庭では、付き添いロボットが子どもに没入型のレベル別英語トレーニングを行う。中国の経済および社会の持続的な発展に伴い、心の需要を満たし、付き添いを提供することを軸とした新たなサービス経済の形態「付き添い経済」が勢いよく台頭し、世界から注目を集めている。

「付き添い経済」とは、消費者が孤独を解消したり、感情的なサポートを求めたり、社会的な体験を豊かにするために付き添い型の商品やサービスに対価を支払い、心理的な慰めや社会的つながり、感情的な満足を得る経済活動を指す。

診察付き添いサービスは「付き添い経済」の重要な市場の一つだ。AFP通信の報道によると、中国は「シルバー経済」を力強く推進しており、高齢者向けの製品・サービス市場の規模はすでに7兆元に達しているという。「付き添い経済」は柔軟で多様な形態を通じて、異なる年齢層や背景を持つ労働者に雇用機会を創出している。

南アフリカの独立系オンラインニュースサイトの記事によると、中国の人工知能(AI)ペットは、若い消費者にとって新たな「エモ消費」の選択肢になりつつある。AIペットは即時的な心の付き添いを提供し、世話のコストも極めて低いため、中国国内で人気があるだけでなく世界的にも幅広いユーザー層を獲得している。同記事は、「日常生活でのAIツールの活用において、中国は世界をリードしている」と指摘。中国のAIペットブームは、人間とAIの関係の深化に新たな次元を加えたとしている。

さらに「付き添い経済」は投資界から広く注目を集め、相当な経済的価値を生み出すとともに、雇用創出や社会貢献の重要な力となっている。

インドのスタートアップ投資分析プラットフォームTRACXNの統計によると、中国の「付き添い経済」関連分野では数百社が資金調達を実施し、すでに複数の企業がユニコーン企業へと成長している。

ロイター通信の報道によると、中国の付き添い経済の市場規模は数百億元に達している。英誌「グローバル・バンキング・アンド・ファイナンス・レビュー」はロイターの報道を転載し、この傾向は中国の都市部におけるライフスタイルとサービス経済のより広範な変化を反映しており、若者の勤務地や勤務時間の変化に伴い、「エモ消費」への需要が持続的に拡大していると指摘した。

中国の国家インターネット情報弁公室、国家発展改革委員会、工業・情報化部、公安部、国家市場監督管理総局が共同で発表した「AI擬人化インタラクションサービス管理暫定方法」(以下「方法」)が7月15日、正式に施行された。

米国の著名テクノロジーメディア「Tech Times」は「方法」の関連細則を解説し、同措置が「ユーザーに付き添う」エージェントと「ユーザータスクを実行する」エージェントとの間に明確な境界線を引いたと評価した。同記事は「これは世界初のAIの心の付き添いに特化した国家規制であり、世界のAI付き添い産業にとって模範的意義を持つ」としている。

「付き添い経済」の急速な発展、特にAI付き添い技術の広範な応用を受け、中国はAI擬人化インタラクション製品やサービスに対して明確なレッドラインを設定した。これはユーザーのプライバシー権と個人情報保護、感情的な依存や過度な没頭の防止、科学技術倫理審査などの重要な内容に関わっている。

「Tech Times」はさらに、この課題は中国だけでなく世界全体のものだと指摘。欧米のAIプラットフォームはいずれも同様のコンプライアンス上の課題に直面しているが、持続的な感情的インタラクションの枠組みと共存でき、かつ依存防止のコンプライアンス要件を満たすシステムを構築できたプラットフォームはまだない。中国は真っ先に問題を発見し、真っ先に法規を制定し、いち早く改善を推進することで、世界のAI付き添い産業の健全な発展への道を探り、模範を示した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2026年8月10日