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菊花酒 |
発信時間: 2008-10-07 | チャイナネット |
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菊の花は漢方薬の一種であり、熱を下げて毒を消し、視力をよくし、「風」(古代、漢方医学で病因と考えられていた六淫の一つ)の病を取り除き、肝臓や肺にもよく、腎臓を強めるなどの効能があるとされている。菊の花は食べることも、飲むこともできる。2000年以上前の詩人・屈原は「夕べに秋菊の落英(しぼんで落ちた花)を餐す」と詠み、陶淵明は菊花の茶をいれて、客をもてなしていた。今では、かぐわしく、体にもよい菊花茶は、レストランや家庭での一般的な飲み物となっている。菊の花で作った「菊花餅」「菊花火鍋」などは、たいへんに人気がある。 重陽節に菊花酒を飲むという慣わしは、遅くとも晋代には広まっていた。その醸造のプロセスとは、満開の菊の花を、葉や茎のついたままモチキビとともに醸造し、じっくり寝かせる――というもの。翌年の重陽節になれば、飲むことができるという。菊の花や葉、茎には、いずれも病を取り除き、健康な体にする効能がある。そのため、この菊花酒も寿命をのばす「長命酒」であると見なされている。 民間には今でも、重陽節に菊花酒を造るという習慣がある。中国のことわざにも「9月9日これ重陽、菊花にて酒を造りて、満缸(甕)香る」とある。ところが、浙江省温州市の菊花酒は、いささか異なる。菊の花を煎じてしぼり、その汁を酒に入れるか、酒の中に花びらをまく。いずれにしても菊の香りが漂う、かぐわしい酒である。
「人民中国」より 2008年10月7日
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· 重陽節の由来 |