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敬老の新風
発信時間: 2008-10-07 | チャイナネット

中華民族にはもとより「敬老」という古くからの伝統がある。重陽節は各地方で、この敬老、つまりお年寄りを敬う日となっている。

安徽省合肥市郊外の町村においてはこの日、人望を集めるお年寄りを9人選んで「九老会」を組織する。9人がそろえば、村人はまず彼らに高みに登ってもらう。難を除けて、体を鍛えてもらうためだ。つづいて、彼らに花ガオや菊花酒を差し上げて、健康や長寿を祝う。それ以降、もしも町村間でトラブルが発生すれば、九老たちに仲裁してもらう。彼らの裁断を仰いで、それに従うのである。

広西チワン族自治区のチワン族は、9月9日を「祝寿節」と呼んでいる。村人たちは満60歳のお年寄りの誕生祝いをするのだが、そのときにお年寄りに「寿糧甕」を差し上げる。毎年9月9日になると、年下の者たちが寿糧甕に「寿米」を加えるのだが、寿米はふだん食べてはならず、お年寄りが病気にかかったときだけに、それを煮て食べさせている。寿米を食べると病を払い、寿命を延ばすと考えられているからだ。

ここ数年、中国は高齢化社会の仲間入りをした。経済が発展し、社会が進歩するにつれて、各地方では重陽節を「老人節」、または「敬老節」として重視しはじめている。この祝日には、政府機関や団体、コミュニティー、企業などがお年寄りを慰問したり、お年寄りの山登りや宴会、観光旅行などを組織したり、文化娯楽スポーツの活動や菊の展覧会を開いたりしている。それによって、お年寄りに社会からの関心や思いやりを感じてもらい、心身ともに楽しく、健康で長生きをしてもらうよう願うのである。

 

「人民中国」より 2008年10月7日

 

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