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11歳の小学生が童話を出版 ウソが発端で創作
発信時間: 2008-10-07 | チャイナネット
 国慶節連休の後、広州市東風東路小学校6年2組の生徒たちには気になることが2つある。一つは、童話の本を出版した同級生の原稿料。もう一つは童話の主人公・阿菲(アフェイ)のその後。それもそのはず、彼らの同級生、張聞昕ちゃんが童話「細菌国王の秘密の日記」を出版し、広州市で最年少の作家となったのだ。この8万字の作品は聞昕ちゃんが半年かけて執筆し、9月下旬に全国各地の書店で販売。大型連休期間中に広州で推薦図書となった。「信息時報」が伝えた。

 ▽ウソが発端で本を出版

 身長158センチ、おかっぱ頭で、緑色の制服を身に付け、子供っぽさが残る張聞昕ちゃんは笑うと目が線になる。

 創作の「きっかけ」は、母親についたウソだった。3年生のある晩、とりかかって随分経つのに宿題が終わっていなかった聞昕ちゃんは、チェックにきた母親にしかられるのを恐れ、「宿題はとっくに終わって、今は童話を書いているの」とウソをついた。母親は納得してその場を立ち去ったものの、その後どうすればいいのか?ついてしまったウソをうまく繕おうと、童話「家の中の細菌」をなんとか書き上げた。これが思いがけず、両親の称賛を受ける。その後、両親の激励のもと、聞昕ちゃんは次々とすばらしい文章を書き下ろすことになる。
 
▽人や動物の主人公は「ありきたり」

 夏休みの間に、聞昕ちゃんは25編の短編を完成した。広東教育出版社に勤める母親の黄紅麗さんが娘の書いた文章を自分のブログに載せると、思いがけず数多くの作家友だちや同僚から賛嘆の声があがり、さらには「ファン」まで出てきた。娘の創作意欲をかき立てるため、「50編出来上がったら海外旅行に連れて行ってあげる」と約束。旅行好きの聞昕ちゃんは大喜びで創作に励み、半年後に8万字の魔法の世界「細菌国王の秘密の日記」を書き上げた。「やっぱり何か書くにはプレッシャーがないとね。ぐっとこらえたら(いいアイデアが)出てきた!」といたずらっぽく話す。

 「当初は出版するなんて考えてもみなかった。周りの同僚が気に入って、この話が進んだ」と黄さん。「細菌国王の秘密の日記」は今年9月8日に正式に出版された。

 「ぼくは細菌のアフェイ。・・・」でこの童話は始まる。「どうしてまた細菌なんだ?」と解せない大人たちに対し、聞昕ちゃんは首を横に振り、「人とか、動物はどれも書いたことがあるから、また同じだとありきたりになっちゃう。細菌だと誰も思いつかないんじゃない」と話す。
 
▽子供心あふれる童話の世界

 この童話を開くと子供が思い描く幻想の世界に引き込まれる。この本は、主人公の細菌国王・アフェイとその仲間が強敵である暗黒の細菌国王と闘う物語。主人公は細菌だが、いたるところに現実の姿が描かれている。

 9月末に新華書店、それに当当網などネット書店で発売され、3日で100冊以上を売り上げた。現在、「新浪網(SINA)」などポータルサイトでの掲載を交渉中だ。

 「人民網日本語版」 2008年10月07日



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