過去36年間に中国を125回訪問している日本の著名な篆刻家、師村妙石さんが19日、上海の中国福利会少年宮を訪れた。師村さんは地元のちびっ子画家たちとの交流を楽しんだほか、2010年の上海万博をテーマにした作品の創作に向けてインスピレーションを求めた。
師村さんは1972年に日本の青年代表団の一員として初めて訪中し、周恩来総理の接見を受けて以来、一貫して中日間の友好活動と文化交流に力を尽くしてきた。師村さんは中華の伝統文化に心を奪われており、特に傾慕しているのが清末の大家・呉昌碩の作品だ。また、西冷印社と関係を持ち、長年にわたり中国の伝統篆刻技法を磨いている。
師村さんによると、北京五輪の成功を祝った後、創作の関心は2010年の上海万博に移ったという。昨年春に東京で上海万博のPRが行われると、幸せなことに日本芸術界の代表の1人として、上海万博のために創作する誘いを受けた。
師村さんは「2010年は中国の旧暦で寅年なので、中国伝統の虎のイメージから創作のインスピレーションを得ることになるかもしれません」と語る。師村さんが見せてくれた最新の篆刻作品は、北京五輪と上海万博の双方の要素を巧みに融合させたもので、「上海世博」「刷新紀録」「実現夢想」「創新」「和諧」の古漢字と5つの輪が融け合っていた。
師村さんは北京五輪の前には、北京五輪を祝福するために最新作品「1つの夢」を関係方面に寄贈したほか、中国美術館で個展も開いた。また、四川大地震の際には、犠牲者を追悼するために、大使館を通じて被災地に20万円を寄付した。だが師村さんは「微力を尽くしただけです」と語る。(編集NA)
「人民網日本語版」 2008年10月20日
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