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山芋の薬膳 |
発信時間: 2008-12-02 | チャイナネット |
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中国と日本では、食品と薬の分類が違います。日本で漢方薬とされているものが中国では食料品店で手に入ったり、日本で食品と思われているものが中国では薬として扱われている場合があります。山芋もその一つで、中国では「山薬」という中医薬として利用されています。 中国で薬用にするのは野生の山芋を乾燥させたものです。食用のものより小ぶりですが、消化・吸収の働きを良くする効果は大きいものです。 やまいもにはでんぷん分解酵素のアミラーゼの含有量が大根の3倍もあります。アミラーゼは、でんぷんの消化を助けてくれるものです。やまいものぬめりの元は、ミューシンと呼ばれ、たんぱく質とマンナンが結合したものです。 食物繊維と同じような働きをします。そういう意味で、大きな滋養強壮効果があるのです。長期間食べ続けても害が無いので、虚弱体質の改善や病後の回復食に適しています。また、漢方では山薬として、強精・強壮薬に使われます。下痢をした時は、煮て食べると効果があります。乾燥したヨモギと一緒に煎じたものは、胃・整腸効果があるとされています。 山芋はビタミンA,B,Cなどを多量に含み、また80%以上を占める食物繊維は体内に吸収され難いので、カロリーの摂り過ぎに注意が必要な糖尿病の食事療法によく使われています。 吸収され難い山芋の食物繊維は、腸内の余分な脂肪と一緒に排泄されます。体内をきれいに掃除してくれますので、常食すると高血圧や動脈硬化を予防できます。また便通を良くし、ダイエットの効果も期待できます。
山芋のニラ風味の卵スープ 材料:山芋50g、小エビ30g、ニラ半束、卵1個、片栗粉小さじ1、鶏がらスープ小さじ2、塩適量 つくり方 1.山芋は皮を剥いて薄い短冊に切ります。 2.土鍋に600ccの水と鶏がらスープを入れて火にかけます。沸騰したら山芋と小エビを入れ、5分ほど煮立てます。 3.卵を割り、片栗粉と水を少々加えてよく掻き混ぜます。 4.3を2の土鍋にゆっくり流し入れます。 5.ニラをみじん切りにして4に散らします。 6.塩で味を調えて出来上がりです。 体力を補う栄養素を吸収しやすくした薬膳です。病後など体力の弱っているときに最適です。虚寒証の体質の人にもお薦めします。
山芋粥 材料:山芋50グラム、玄米50グラム つくり方 1.山芋は1センチ角に切ります。 2.500ミリリットルの水と玄米、山芋を土鍋に入れます。(時間があれば 10ー30分浸しておきます) 3.土鍋を火にかけ、煮立ってきたら焦げ付かないよう鍋底を軽く混ぜます。同時に、とろ火にして吹きこぼれないようふたを細めに開けておきましょう。 4.40ー50分で出来上がりますので、火を止めてふたをし、5分ほど蒸して完了です。ちなみに、水粥にしたい場合は、水の量を倍にしてください。三分粥になります。 胃腸を丈夫にし、消化吸収の機能を改善します。
「中国国際放送局 日本語部」より 2008年12月2日
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