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南極最高点の崑崙基地が来月完成、東風日産のSUVが助力
発信時間: 2008-12-11 | チャイナネット

国家海洋局極地考察弁公室の責任者は、中国が南極に建設している3カ所目の観測基地・崑崙基地が来年の1月末までに完成し、使用を始める見通しだと明らかにした。

 

崑崙基地は、これまでに南極大陸周辺の島や大陸のはずれに建設された長城基地や中山基地とは違い、中国初の南極内陸部に設けられる基地だ。

 

崑崙基地の敷地面積は556平方メートル。発電、水処理、交通、通信施設などが完備されており、収容人数は24人。南極の夏にあたる12月、1月、2月がこの基地での調査シーズンで、深層の氷や氷床下の山脈のボーリング、天文観測などが行われることになっている。

 

南極大陸の内陸にあるドームAは、4000メートル以上の氷に覆われ、最高点の標高は4083メートル。崑崙基地は、このドームAに建設される世界最初の基地になる。そのため他の国の基地より標高が高く、最も低い層の氷は、ほかの基地の氷より古いことは間違いない。これまで他の国が採取した氷で最も古いものは70万年前のものだったが、ここでは100万年前の氷を採取することも可能だ。これらの氷からは、100万年前の地球環境や気候を読み取ることができる。

 

キャタピラー車などが使われてきたこれまでの南極観測。今回は東風日産が提供したスポーツ多目的車「エクストレイル」2台が使われる。高い精度のナビゲーションシステムや、環境にやさしい排出システム、すぐれたオフロード性能を誇る「エクストレイル」は、観測隊員たちの調査活動や補給作業を手助けする。

 

「チャイナネット」2008年12月11日

 

 

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