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08年の中国科学の10大発見(3)光緒皇帝の死因は三酸化ヒ素 |
発信時間: 2008-12-30 | チャイナネット |
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30年前、歴史学界や多くの人が光緒皇帝は毒物で死去した、と信じていた。最近になって、王珂研究員チームが中性子活性化分析など一連の現代的な技術手段を活用して分析、研究を進めた結果、光緒皇帝の死因の真相がようやく解明された。
発見者の話 私は光緒皇帝の遺体の頭髪、遺骨、衣服や墓内外の環境について繰り返し検証し、また綿密な分析を行い、皇帝の頭髪にあった大量のヒ素は、腐敗した遺体から発生した可能性があると推測した。その後、事前に取り出しておいた皇帝の衣類の試料を調べると、胃の部分や帯、肩の部位のヒ素含有量がその他の部位より多く、衣類の内側のヒ素含有量は外側よりはるかに多かった。衣類から落ちた残留物の分析データから見ても、そのヒ素含有量は極めて多い。このことは、大量のヒ素化合物が皇帝の遺体の胃や腹部内に残り、遺体が腐敗する過程で、内から外へと衣類を侵食していったことを示している。 最終的に、ヒ素は確かに光緒皇帝の腐敗した遺体から出たものである、と確認した。ヒ素の形態の分析を通じて私は、皇帝が摂取したヒ素は三酸化ヒ素であると判断した。このような研究が今後、歴史学者がより多くの歴史の謎を解く手助けになればと願っている。
権威筋の評価 国家清史编纂委員会の戴逸主任――光緒皇帝が三酸化ヒ素で亡くなったとの結論は、現代の科学手段を活用して一つの学術的観点を論証したものであり、現代的な科学技術を運用し、調査と思考することで歴史問題を解決しようとする成功した試みでもある。自然科学の研究と社会科学の研究を結合させた模範とも言える。
王珂氏 中国原子エネルギー科学研究院高級エンジニア、同院原子炉エンジニアリング研究設計所研究員。
「チャイナネット」2008年12月30日
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