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08年の中国科学の10大発見(6)革新的な超伝導体
発信時間: 2008-12-31 | チャイナネット

5月25日付「ネイチャー」は、中国科学技術大学の陳仙輝教授グループの論文を掲載した。陳教授は超伝導の研究に従事して22年になる。陳教授は世界で初めて臨界温度が43ケルビン(-230.15℃)達する鉄化合物超伝導体を開発、「マクミランの極限」を突破した。

 

開発者の話

86年から現在までの22年間、全世界では、銅酸化物を材料とした高温超電導体しか発見されなかった。

08年2月19日、東京工業大学の科学者が論文を発表し、フッ素混在のランタン酸化鉄ヒ素化合物が、-247.15℃に達した際に超伝導性を持つ、との考えを示した。だが、日本の科学者はこの類の材料が本当に高温超伝導体であることは証明しなかった。私たちは「ランタン」の代わりに「サマリウム」を研究対象とし、1カ月の研究を経て3月25日、この種の材料が高温超伝導体になることを証明した。臨界温度は-230.15℃に達し、「マクミランの極限」を突破した。

私は、新しい超伝導体が長距離無損傷送電や医学の高解析核磁気共振の影響などの面でより大きな作用を果たしてくれればと願っている。

 

権威筋の評価

雑誌「ネイチャー」編集者――これは確固とした信頼できる論文であり、フッ素混在の鉄化合物の分野を切り開いてくれた。この研究は、鉄材料の超伝導体の温度変化が常圧の下で40Kを上回ることを示すもので、この分野における基礎を築く上でプラスとなる。

 

陳仙輝氏 中国科学技術大学物理学部教授。独カールスルーエ研究センター、独シュトゥットガルト・マックスプランク固体物理学研究所、日本の高等研究院(北陸)、米テキサス超伝導体センターなどで研究。

 

「チャイナネット」2008年12月31日

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